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ロイター調査:6月の米利上げ観測強まる、強い2月の雇用統計で
3月6日、米雇用統計後にロイターが実施したプライマリーディーラー調査では、16社中9社が6月利上げを予想した。写真は議会証言するイエレンFRB議長。2015年2月25日撮影。(2015年 ロイター/ Jim Bourg)
[ニューヨーク 6日 ロイター] - 2月の米雇用統計後にロイターが実施した米プライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)調査によると、16社中9社が連邦準備理事会(FRB)による6月の利上げ開始を予想した。
前回2月の調査で、6月の利上げを予想したのは19社10社で、6月の利上げ観測が高まった。
また16社中15社が年内に最低2回の利上げを見込んだ。
フェデラルファンド(FF)金利の予想中央値は、2015年末が0.875%(前回調査0.75%)、2016年末が2.375%(同2.125%)だった。
2月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が29万5000人増と、予想の24万人を上回る伸びとなったほか、失業率も2008年5月以来の水準となる5.5%に低下した。
クレディ・スイスのエコノミスト、ダナ・サポータ氏は「今回の雇用統計の力強さは、FRBが近く、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明から『忍耐強く(patient)』の文言を削除し、柔軟性を確保することが可能であることを示している」と指摘した。同氏は6月の利上げを見込んでいる。
エコノミストが予想する2015年上期の利上げ確率は平均で47.5%。年央の利上げを想定する9人のうち、予想確率について回答した7人の中央値は55%だった。