ニュース速報

ビジネス

日経平均は一時15年ぶり高値、銀行・内需株堅調に

2015年02月19日(木)12時00分

 2月19日、前場の東京株式市場で日経平均は続伸。取引時間中には第1次安倍政権時の最高値となる1万8300円39銭を上抜け、2000年5月以来、14年9カ月ぶりの水準に回復した。都内で1月撮影(2015年 ロイター/Issei Kato )

[東京 19日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は続伸。取引時間中には第1次安倍政権時の最高値となる1万8300円39銭を上抜け、2000年5月以来、14年9カ月ぶりの水準に回復した。外為市場はドル安/円高基調にあったものの、銀行株をはじめ内需関連が堅調に推移した。ただ、前引けにかけては利益確定売りに押され伸び悩んだ。

寄り付き前に財務省が発表した2月8─14日の対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)によると、非居住者による日本株の買い越し額は1139億円。3週ぶりの買い越しとなった。これを受け、海外投資家が日本株買いに動くとの期待感が広がり、東京市場は朝方から買いが先行。日経平均は前日比で一時120円超の上昇となった。

「足元のドル/円がほぼ横ばいで推移するなか、国内の実体経済は良好であるとの見方に加え、公的年金などの日本株買いを背景とした需給好転も下支えに、出遅れ感のある内需関連が引き続き買われている」(エース経済研究所・子幡健二社長)という。セクター別では銀行<.IBNKS.T>が上昇率でトップ。証券<.ISECU.T>や食料品<.IFOOD.T>、陸運<.IRAIL.T>などの上げも目立つ。

もっとも騰落レシオ(東証1部、25日平均)は前引け時点で136%台まで上昇。短期的な過熱感が意識されたことを背景に指数は伸び悩んだ。TOPIXは4日続伸。上昇率は0.6%となり日経平均の0.46%を上回った。

個別銘柄ではソニー<6758.T>が堅調。18日に発表した2015―17年度の中期経営計画を評価した。17年度の連結営業利益は5000億円以上、自己資本利益率(ROE)は10%以上を目標にするとしている。またヨロズ<7294.T>が反発。旧村上ファンドの関係者が運営する投資会社「レノ」などが配当の上積みなどを要求していたことが分かったと報じられ、材料視された。

東証1部の騰落数は、値上がり1189銘柄に対し、値下がりが548銘柄、変わらずが125銘柄だった。

日経平均<.N225>

前場終値 18283.73 +84.56

寄り付き 18237.35

安値/高値 18237.35─18322.5

東証出来高(万株) 134387

東証売買代金(億円) 12217.10

(長田善行)

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

-中国が北京で軍事パレード、ロ朝首脳が出席 過去最

ワールド

米政権の「敵性外国人法」発動は違法、ベネズエラ人送

ビジネス

テスラ、トルコで躍進 8月販売台数2位に

ワールド

米制裁下のロシア北極圏LNG事業、生産能力に問題
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 2
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 3
    「見せびらかし...」ベッカム長男夫妻、家族とのヨットバカンスに不参加も「価格5倍」の豪華ヨットで2日後同じ寄港地に
  • 4
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 5
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
  • 6
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 7
    Z世代の幸福度は、実はとても低い...国際研究が彼ら…
  • 8
    トレーニング継続率は7倍に...運動を「サボりたい」…
  • 9
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 10
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 1
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 2
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 3
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 4
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 5
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 6
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 7
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 8
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 5
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 6
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中