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写真はロシアのベロウソフ国防相。モスクワで12月17日代表撮影。Sputnik/Alexander Kazakov/REUTERS
Gleb Bryanski Darya Korsunskaya
[モスクワ 17日 ロイター] - ロシアのベロウソフ国防相は17日、2025年の対ウクライナ戦費は11兆ルーブルで、国内総生産(GDP)の5.1%に相当すると発表した。今年の戦費の公式試算を示すのは初めて。
経済省が試算した今年のGDPは217兆ルーブル(約2兆7000億ドル)。
国防相によると、非戦争関連項目を含めた国防省の総支出はGDPの7.3%に相当する。
25年度予算では国防向けにGDPの6.2%、国家安全保障に1.8%を割り当て、総額は17兆ルーブルとなった。
26年はGDPの5.5%を国防に、1.7%を国家安全保障に充て、総額は16兆8000億ルーブル、予算全体の38%を占める見通し。
ベロウソフ氏は国防省の年次会議で、今年は戦闘作戦の実施で軍事費が増える中、ウクライナ戦争に関連しない支出の削減を進め、すでに1兆ルーブルを節約したと述べた。
ロシアは今年、財政赤字目標を2度引き上げ、26年からは一部の増税を余儀なくされるなど、約4年に及ぶウクライナ戦争で財政問題が深刻化している。





