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ECB、物価上昇への決意揺るがず レーン氏「一段の緩和可能」
2019年09月17日(火)01時25分
[ロンドン 16日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のレーン専務理事兼主任エコノミストは16日、物価上昇に向けたECBの決意は揺るぎないとした上で、追加緩和をさらに打ち出すことも可能という認識を示した。
ECBは先週の理事会で利下げや量的緩和(QE)の再開など包括的な追加金融緩和策の導入を決定したばかり。
レーン理事は「物価安定を巡るECBの責務は無条件であり、インフレ目標を達成するという理事会の決意は揺るぎない。必要なら預金金利のさらなる引き下げは可能と考える」と言明。さらに「想定される(債券)買い入れの規模は長期にわたり、現行の買い入れプログラムの枠内に収まる見通し」と述べ、買い入れ上限の心配は当面必要ないという考えを示した。
ECBが無期限の買い入れを継続すれば、ECBは永久に市場にとどまることにつながりかねないという批判については、金融緩和策が物価を押し上げたことが確認された時点でECBは市場を離脱することが可能と反論した。また債券買い入れ再開を巡るECB内の見解の相違については、政策決定の際に普通に起きることであり、隠し立てすべきでないとした。
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