バイデン放蕩息子の「ウクライナ」「麻薬」「脱税」「違法銃購入」疑惑は何がどれだけ本当にヤバいのか?
大山鳴動して......
大騒ぎした割には、実際にハンターが問われているのは、銃販売店で自身の薬物依存を申告せず、この点に関して書類に虚偽の記載をし、不法に入手した銃を所持した容疑と、140万ドルの脱税の容疑だけだ。一方、バイデンが副大統領時代にウクライナの汚職撲滅を目指し、ロシアがウクライナの民主主義体制を転覆させるのを阻止しようとしていたことははっきりしている。
息子の問題を理由にバイデンに腐敗政治家のレッテルを張ろうとする共和党の試みは、あまり実を結んでいないようだ。この5年間、ハンターをめぐるスキャンダルはますます過激になっていったが、グーグルで「ハンター・バイデン」というキーワードの検索回数は大きく増えていない。
大半の共和党支持者は、ハンターのスキャンダルにより、バイデンが腐敗した老いぼれだという印象をますます強めている。一方、大半の民主党支持者は、政策を論じずに血眼になって大統領の息子をたたこうとする共和党に対して、ファシスト的だという思いを一層強く抱いている。
つまり、バイデンの放蕩息子をめぐる悲劇により、意見を変える有権者はほとんどいないのだ。
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