コラム

「息子が感染し、娘は職を失った」元CIA工作員のコロナ在宅日記

2020年05月20日(水)15時40分

離れている家族や友人とは、週に1度か2度、ズーム(Zoom)かスカイプでバーチャルに食事をしたり、お茶をしたり。これが意外と楽しい。みんな毎日、けっこうハードに体を動かしている。私もすればいいのだが、こちらはひたすらギターを爪弾くのみ。でも家庭菜園は広げた。なかなか買い物には行けないし、そもそも自分で育てた野菜のほうが安心できるからだ。

消毒は徹底している。宅配で届けてもらう食材その他は、全て玄関口への「置き配」にしてもらっている。漂白剤を水で薄めた消毒液で洗うまでは、絶対に家の中に入れない。郵便物も雑誌も、卵のケースも缶詰もだ。洗ったら何時間も放置し、ウイルスが死滅するのを待つ。外出時に着た服も持ち込まず、玄関に置いておく。何かに触れた後は必ず手を洗い、ドアの取っ手や郵便受けも入念に洗浄する。

新型ウイルスのせいで米失業率は15%近くになったというが、わが家も6人家族で1人が失業中だから、この数字には妙に実感がある。そして家族の1人が感染した。でも、この程度で済むとは思えない。妻も私も憂えている。全米で現在8万5000人とされる死亡者も、そんなものでは済まないだろう。大統領のドナルド・トランプがこのウイルスを見くびり、経済活動の「再開」に猪突猛進しているからだ。

<本誌2020年5月26日号掲載>

20200526issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年5月26日号(5月19日発売)は「コロナ特効薬を探せ」特集。世界で30万人の命を奪った新型コロナウイルス。この闘いを制する治療薬とワクチン開発の最前線をルポ。 PLUS レムデジビル、アビガン、カレトラ......コロナに効く既存薬は?

プロフィール

グレン・カール

GLENN CARLE 元CIA諜報員。約20年間にわたり世界各地での諜報・工作活動に関わり、後に米国家情報会議情報分析次官として米政府のテロ分析責任者を務めた

ニュース速報

ビジネス

〔情報BOX〕九州の豪雨でトヨタ、マツダなどの工場

ワールド

メキシコ、新型コロナ流行は来年4月まで続く可能性=

ワールド

香港の学校、国安法違反の教材は使用すべきでない=当

ビジネス

米政府の中小企業支援策、投資銀行に多額の融資承認

MAGAZINE

特集:香港の挽歌

2020-7・14号(7/ 7発売)

国家安全法で香港の自由と繁栄は終わり? 中国の次の狙いと民主派を待つ運命

人気ランキング

  • 1

    中国・三峡ダムに「ブラックスワン」が迫る──決壊はあり得るのか

  • 2

    中国・超大国への道、最大の障壁は「日本」──そこで浮上する第2の道とは

  • 3

    科学者数百人「新型コロナは空気感染も」 WHOに対策求める

  • 4

    孤立した湖や池に魚はどうやって移動する? ようや…

  • 5

    「県境をまたぐ移動自粛、一律要請の必要ない」 東京…

  • 6

    火星の移住に必要な人数は何人だろうか? 数学モデ…

  • 7

    世界最大の中国「三峡ダム」に決壊の脅威? 集中豪…

  • 8

    国家安全法成立で香港民主化団体を脱退した「女神」…

  • 9

    「君たちのせいだよ」ベルリン地下鉄のマスク着用徹…

  • 10

    新型コロナ、血液型によって重症化に差が出るとの研究…

  • 1

    国家安全法成立で香港民主化団体を脱退した「女神」周庭の別れの言葉

  • 2

    世界最大の中国「三峡ダム」に決壊の脅威? 集中豪雨で大規模水害、そして...

  • 3

    中国・三峡ダムに「ブラックスワン」が迫る──決壊はあり得るのか

  • 4

    孤立した湖や池に魚はどうやって移動する? ようや…

  • 5

    東京都、新型コロナウイルス新規感染107人を確認 小…

  • 6

    中国・超大国への道、最大の障壁は「日本」──そこで…

  • 7

    英首相ジョンソン、香港市民の英市民権取得を確約 中…

  • 8

    スウェーデンの悪夢はパンデミック以前から始まって…

  • 9

    東京都、3日の新型コロナ新規感染は124人 小池知事「…

  • 10

    北京で6月にクラスター発生したコロナウイルス、東南…

  • 1

    国家安全法成立で香港民主化団体を脱退した「女神」周庭の別れの言葉

  • 2

    世界最大の中国「三峡ダム」に決壊の脅威? 集中豪雨で大規模水害、そして...

  • 3

    中国・三峡ダムに「ブラックスワン」が迫る──決壊はあり得るのか

  • 4

    孤立した湖や池に魚はどうやって移動する? ようや…

  • 5

    中国・超大国への道、最大の障壁は「日本」──そこで…

  • 6

    東京都、新型コロナウイルス新規感染107人を確認 小…

  • 7

    ポスト安倍レースで石破氏に勢い 二階幹事長が支持…

  • 8

    自殺かリンチか、差別に怒るアメリカで木に吊るされ…

  • 9

    宇宙に関する「最も恐ろしいこと」は何? 米投稿サ…

  • 10

    「この貞淑な花嫁は......男だ」 イスラムの教え強い…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!