日本人の金銭に対する過剰な潔癖主義が発展を妨げている(為末大×藤野英人)

「お金のまなびば!」より
<為末大が語る、スポーツ選手がセカンドキャリアの形成に「挫折」するときの2つのタイプと、日本のスポーツ界が抱える大きな問題点>
「元●●選手が経営するお店!」などと、スポーツ選手のセカンドキャリア(第二の人生)が話題になることが度々ある。スポーツに限らないが、現役を引退した後の人生にうまく適合できるかどうかは重要な問題だ。
元陸上競技選手で400mハードル日本記録保持者である為末大氏によると、セカンドキャリアで挫折するのは「自分のスキルが次の世界に合わずに食べていけない人」と「アイデンティティを見失う人」という2つのタイプに分けられるという。
為末氏はひふみ投信シリーズのファンドマネージャー、藤野英人氏との対談で、アスリートのセカンドキャリアと日本のスポーツ界の問題点を鋭く指摘した(YouTubeチャンネル「お金のまなびば!」より)。
為末氏が言う「挫折」の2つのタイプだが、前者は、経営に向いていない元アスリートが飲食店を出すも数年で撤退する......といった例が分かりやすいかもしれない。
後者はトップアスリートに多く、前の人生があまりにも自分にフィットしていたため、次の人生との落差に耐えきれず、アイデンティティ・クライシスに陥ってしまうことがあるようだ。
このような事態に陥らないためには、ひとつではなく複数のチャレンジをする経験が必要だと藤野氏は言う。「芽が出るもの」と「出ないもの」を両方経験しておくと、ひとつの物事に執着せず、自分の時間をどこに傾斜すべきか分かるからだ。
さらに、藤野氏はこう続ける。
「『ある程度頑張ればできるが、素人から見ればすごいこと』を3つ、4つ持っておくとその人の付加価値になる。80点を100点まで上げるのは時間がかかるが、どんなことでも80点までなら比較的容易に取れる」
「このくらいほかの人でもできるだろう」と思うようなことでも、それが複数加われば、その人にしかないオリジナリティが生まれるというわけだ。
そして、アスリートのように、突き抜けているものがひとつあるのは有利だという。本業に関しては努力を続けながら、ほかの分野にもチャレンジすることが、人生で勝ちやすくなるひとつの方法だと藤野氏は語る。
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「スポーツ協会のトップが無報酬」という日本の現実
さらに為末氏は、日本のスポーツ界が抱える問題点に切り込んだ。
日本人は、スポーツでお金を稼ぐことに対してアレルギー反応を持つ傾向がある。そのため、各スポーツ協会の理事や日本代表の監督、コーチは、無報酬であるケースが多いという。しかし無報酬で貢献している以上、何か問題が発生したときに責任を負える者が一人もいないということになる。
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