米ユナイテッド航空 、秋まで運航便5%削減 中東情勢受け原油高騰長期化見込む
2025年11月、米ワシントン近郊の空港に向け着陸態勢に入るユナイテッド機。 REUTERS/Nathan Howard
Rajesh Kumar Singh
[20日 ロイター] - 米航空大手ユナイテッド航空は20日、イラン戦争の影響による原油価格高騰の長期化を見越して、第2・四半期と第3・四半期の計画運行便を5%削減すると発表した。
スコット・カービー最高経営責任者(CEO)は社内メモで、同社は原油価格が1バレルあたり175ドルまで上昇し、2027年末まで100ドルを上回る水準で推移する事態に備えていると述べた。カービー氏によると、価格がこうした水準で推移した場合、ユナイテッドの年間燃料費は約110億ドル増加し、これは同社の年間最高益の2倍以上に相当するという。
イラン戦争は航空業界を新たな燃料ショックの局面へと追い込んだ。ジェット燃料価格は2月下旬以降ほぼ倍増し、業界全体のコストを押し上げるとともに、経路変更や空域制限などを受けて世界の航空便の運航パターンに混乱が生じている。
米国の大手航空各社は、堅調な需要が運賃引き上げの余地を与えているとしている。運航便の削減により、業界の価格決定力が維持されるとみられている。
カービー氏は、「こうした燃料コストを吸収できない運航に、短期的に資金を投じる意味はない」と述べた。
社内メモによると、ユナイテッド航空が第2・四半期および第3・四半期において、深夜便や需要の低い週半ばなどの便を含め、オフピーク時の運航を約3パーセント削減する。また、シカゴ・オヘア空港での運航能力を約1ポイント削減し、テルアビブおよびドバイへの運航停止を継続することで、今年の計画運航能力の合計削減率は約5パーセントポイントとなる。
カービー氏は、秋には全便の運航を再開する計画だとしている。





