コラム

ブラック・ユーモアを忘れた日本は付き合いにくい

2019年02月15日(金)17時01分

私は学生時代に日本のブラック・コメディー「スネークマン・ショー』をラジオで聞くのが好きで、イギリス伝説のコメディアン「モンティパイソン』を連想していました。欧州と日本の笑いのツボが一緒だ!と嬉しく思いましたが、今ではもう日本では通じない斬新過ぎるユーモアになってしまったのかもしれません。

2018年は両国の「魂が響き合う、ジャポニスム」でしたが、魂の一つの訳は「エスプリ」です。英語ではエスプリは「ウイット」ともいいますね。要するに、響き合う魂というのは、日仏のウイット(社会風刺も含む)のことです。教養と文化が大事にされている日仏両社会だからこそ、物事を風刺する文化が似ているのです。

2019年は早くもそのレガシーが試される試練の年なのかもしれません。日仏メディアや国民が感情的になり過ぎず、強い絆を持ち続けることが大事です。そのために、両国の知識人がしっかり意見交換をする時が来たのかもしれません。「とことん、ウエルベックを語る」という画期的な番組の製作に私は関わりたいのです。タブーの香りがするからこそ、国営テレビ(NHK)が挑戦するべきだと思いますね。

Florent Dabadie

プロフィール

フローラン・ダバディ

1974年、パリ生まれ。1998年、映画雑誌『プレミア』の編集者として来日。'99~'02年、サッカー日本代表トゥルシエ監督の通訳兼アシスタントを務める。現在はスポーツキャスターやフランス文化イベントの制作に関わる。

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