コラム

前倒し帰還も「素晴らしい決心」「心残りはない」 油井亀美也宇宙飛行士が語った、2度目の宇宙滞在と今後の活動

2026年02月06日(金)17時35分

油井さんは今回の滞在を振り返り、「初めての事態が起こったとしても安全にクルーを帰還させることができると証明できました。今後も色々な事態起こったとしても、私たちは全て想定内で訓練をしていて対応ができるということです」とし、将来の月や火星の惑星探査開発にも応用できると力を込めました。

今後については「私自身、当然、月や火星に行ってみたいという気持ちはあります」と言及しつつ、「実際に行けるかは別問題なので、後進を育てることにも力を注ぎたい」と語りました。


現在はヒューストンで、リハビリの傍ら「月着陸船シミュレーター」でのデータ計測にも協力するなど精力的に活動している油井さんは、リハビリ終了後に日本に帰国し、一般向けの報告会を開く予定もあるといいます。

「ミッション中『恩返しがしたい』と頑張ってきましたが、今は『これだけ応援していただいたのだから帰還後も恩返しを続けないといけないな』と思っているところです。日本に帰ったら、皆さんと顔を合わせて直接恩返しをする日を楽しみにしています。これからも明るい未来のために、一緒に頑張っていきましょう!」

プロフィール

茜 灯里

作家・科学ジャーナリスト。青山学院大学客員准教授。博士(理学)・獣医師。東京大学理学部地球惑星物理学科、同農学部獣医学専修卒業、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程修了。朝日新聞記者、大学教員などを経て第24回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。小説に『馬疫』(2021 年、光文社)、ノンフィクションに『地球にじいろ図鑑』(2023年、化学同人)、ニューズウィーク日本版ウェブの本連載をまとめた『ビジネス教養としての最新科学トピックス』(2023年、集英社インターナショナル)がある。分担執筆に『ニュートリノ』(2003 年、東京大学出版会)、『科学ジャーナリストの手法』(2007 年、化学同人)、『AIとSF2』(2024年、早川書房)など。

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