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中東情勢

トランプ大統領の発言に国際社会が反発...「ガザ所有」なら中東不安定化

2025年2月6日(木)09時39分

フランスは中東の安定を脅かすと非難。ガザ住民の強制移住は重大な国際法違反だとし、パレスチナ人の正当な願望への攻撃だとした。

ロシア大統領府は中東和平は2国家解決に基づいてのみ可能であると表明。スペインアルバレス外相は「ガザはガザのパレスチナ人の土地だ」と語った。

パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスの幹部サミ・アブ・ズフリ氏はロイターに対し5日、「荒唐無稽」であり、中東の不安定化につながりかねないと指摘。「ガザを支配したいというトランプの発言は荒唐無稽だ。そのような考え方は地域に火をつけかねない」と述べた。


 

イスラエルの元情報将校でパレスチナ問題の第一人者であるマイケル・ミルシュタイン氏は、トランプ氏の提案はイスラエルとアラブ諸国との対立を招きかねないと指摘。「トランプ氏はサウジとイスラエルの国交正常化を進める際に、アラブ諸国が阻害しないよう、圧力を強めようとしている可能性がある」との見方を示した。

拡張主義的なレトリックは「帝国主義」との指摘も

トランプ氏は就任から2週間でデンマーク領グリーンランドの購入に意欲を示したほか、パナマ運河をパナマから取り戻す可能性に言及。カナダを米国の51番目の州にすべきとの考えも示した。

一部の専門家は、トランプ氏の拡張主義的なレトリックは旧来の「帝国主義」を思い起こさせると指摘。米大統領がこうした姿勢を示していることで、ウクライナに全面侵攻しているロシアが勢いづき、台湾への侵攻を正当化しようとする中国に口実を与えかねないとの懸念を示している。



[ロイター]


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