最新記事

米軍事

米空軍、トランプのアフガン戦略変更受け攻撃力増強の可能性

2017年8月23日(水)15時48分

8月22日、米空軍のゴールドファイン参謀総長は、アフガニスタンへの米軍駐留継続方針を受けて、米空軍がアフガンでの攻撃力を増強し、アフガン空軍パイロット向けの訓練を強化する可能性を示唆。写真はバージニア州で21日、アフガニスタンへの米軍駐留方針を発表するトランプ大統領(2017年 ロイター/Joshua Roberts)

米空軍のゴールドファイン参謀総長は22日、ロイターの取材に応じ、アフガニスタンへの米軍駐留を継続するとのトランプ大統領の方針を受けて、米空軍がアフガンでの攻撃力を増強し、アフガン空軍パイロット向けの訓練を強化する可能性を示唆した。

一方、自身は大統領が発表したばかりのアフガン新戦略をまだ精査している段階にあるとも発言。「新戦略が意味するところが(攻撃力の)増強なのか、削減なのかを判断するのは時期尚早だ」と語った。

参謀総長とともに米軍機内で取材に応じたウィルソン空軍長官は、アフガン軍は米軍が提供する訓練や武器のおかげで大いに進歩したが、「まだ道のりは長い」と述べた。

トランプ大統領は21日夜、テレビ放送された演説で新戦略について、アフガニスタンが米国への攻撃を狙うイスラム過激派の隠れ場所となるのを阻止することが目的だと説明した。米軍の増派に道を開いたものの、規模は明らかにしなかった。

一方、政府高官は、マティス国防長官の4000人程度の増派計画を大統領が承認したと明らかにした。現在の駐留米軍は約8400人。

ウィルソン長官は、トランプ大統領が示した方針は過激派勢力の攻撃にあたり、米軍にかなりの柔軟性を与えているとの見方を示した。

[米軍機内 22日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:「豪華装備」競う中国EVメーカー、西側と

ビジネス

NY外為市場=ドルが158円台乗せ、日銀の現状維持

ビジネス

米国株式市場=上昇、大型グロース株高い

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 4

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 5

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 6

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 7

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 8

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 9

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 10

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中