最新記事

感染症

ジカ熱が「爆発的に拡大」、最大400万人感染の恐れも

WHOが中南米で流行している感染症に対し「警戒レベルは非常に高い」と警告

2016年1月29日(金)19時09分

1月28日、世界保健機関(WHO)は、中南米とカリブ諸国で猛威を振るっている感染症「ジカ熱」について、「爆発的に広がっている」とし、南米と北米で感染者が最大400万人に上る可能性があると指摘した。写真はジカ熱に関するポスター。グアテマラシティで撮影(2016年 ロイター/Josue Decavele)

 世界保健機関(WHO)は28日、中南米とカリブ諸国で猛威を振るっている感染症「ジカ熱」について、「爆発的に広がっている」とし、南米と北米で感染者が最大400万人に上る可能性があると指摘した。

 蚊が媒介するジカ熱は、先天的に頭部が小さい「小頭症」の新生児がブラジルで増加していることと関連があるとみられている。

 WHOのチャン事務局長はスイスのジュネーブで開いた特別会合で、「警戒レベルは非常に高い」と指摘。「現時点では域内23カ国・地域で感染例が報告されている」と述べた。また、2月1日に緊急会合を開催し、対応策をまとめると明らかにした。

 チャン氏は「われわれは(小頭症との)関連を示す科学的な証拠を待たない。直ちに行動に移す必要がある」と指摘。

 WHOは昨年、西アフリカで猛威を振るったエボラ出血熱への対応が遅かったとして批判を受けていた。

 WHOのブルース・エイルワード事務局長補は、ジカ熱と小頭症の関連を確認するには6─9カ月を要するとの見方を示した。安全で効果的なワクチンの開発には1年以上かかるだろうと述べた。

 WHOの米国地域事務局である汎米保健機構(PAHO)の伝染病担当責任者、マルコス・エスピナル氏は、南米と北米の感染者が300万─400万人に上るとの予想を示した。

 米疾病対策センター(CDC)のアン・シュシャット氏は、ジカ熱の流行地域に渡航した米国民31人の感染が確認されたとし、「米国内で限定的な流行が起きる可能性がある」と指摘した。

 ブラジルでは今年8月にリオ五輪が予定されている。国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、IOCがジカ熱に関するガイドラインを週内に公表すると述べた。

 

[北京 25日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニュース速報

ビジネス

中国、為替市場への監視強化へ=国家外為管理局長

ワールド

マレーシア、金正男氏殺害現場の空港に安全宣言 検査

ワールド

金正男氏殺害、北朝鮮の国家保衛省・外務省が計画=韓

ワールド

韓国大統領、私利追求あらためて否定 弾劾巡る憲法裁

MAGAZINE

特集:北朝鮮 暗殺の地政学

2017-2・28号(2/21発売)

異国の地マレーシアで殺害された金正男──。その死の背景には北朝鮮をめぐる地政学の変化があった

人気ランキング

  • 1

    アメリカ流「餃子の作り方」に物申す⁉

  • 2

    金正男氏の息子、キム・ハンソル氏と中国の動向――中国政府関係者を取材

  • 3

    金正男暗殺で、また注目される「女性工作員」

  • 4

    広がる仮想通貨 本格利用に「差し押さえ」など法的…

  • 5

    原油が世界中からアジアに集結 OPEC減産で長距離輸…

  • 6

    金正男暗殺事件の毒薬はVXガス マレーシア警察が…

  • 7

    人類共通の目標に大きな一歩、NASAが地球と似た惑星…

  • 8

    世界が共感するヌード写真家レン・ハン、突然の死を…

  • 9

    パーフェクトな容姿に「変身」したイバンカ その品…

  • 10

    ついに中国で成立した「トランプ」商標登録

  • 1

    日本でコストコが成功し、カルフールが失敗した理由

  • 2

    金正男殺害を中国はどう受け止めたか――中国政府関係者を直撃取材

  • 3

    人類共通の目標に大きな一歩、NASAが地球と似た惑星を7つ発見

  • 4

    オルト・ライト(オルタナ右翼)の寵児、「小児性愛O…

  • 5

    金正男暗殺事件、マレーシア首相が北朝鮮を暗に批判…

  • 6

    「ペンス大統領」の誕生まであと199日?

  • 7

    金正男氏を「暗殺者に売った」のは誰か

  • 8

    金正男暗殺事件の毒薬はVXガス マレーシア警察が…

  • 9

    トランプはゴルフしすぎ、すでに税金11億円以上浪費

  • 10

    アメリカ流「餃子の作り方」に物申す⁉

  • 1

    金正男氏を死に追いやった韓国誌「暴露スクープ」の中身

  • 2

    日本でコストコが成功し、カルフールが失敗した理由

  • 3

    金正男殺害を中国はどう受け止めたか――中国政府関係者を直撃取材

  • 4

    トランプを追い出す4つの選択肢──弾劾や軍事クーデタ…

  • 5

    日本でもAmazon Echo年内発売?既に業界は戦々恐々

  • 6

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 7

    マティス国防長官日韓訪問に中国衝撃!――「狂犬」の…

  • 8

    金正男クアラルンプール暗殺 北朝鮮は5年前から機…

  • 9

    トランプ、入国制限に反対の司法長官代行を1時間後…

  • 10

    トランプの人種差別政策が日本に向けられる日

グローバル人材を目指す

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

日本再発見 「日本の新しいモノづくり」
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版 臨時増刊

世界がわかる国際情勢入門

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2017年2月
  • 2017年1月
  • 2016年12月
  • 2016年11月
  • 2016年10月
  • 2016年9月