最新記事

中南米

麻薬大国コロンビアを悩ます化学物質

Cocaine Components in the Crosshairs

コカインを作るにはコカノキの葉だけでなく様々な化学物質が必要。規制できれば麻薬組織に打撃を与えられる

2011年10月26日(水)13時07分
ジョン・オーティス

 コカインの生産には原料のコカノキの葉だけではなく、硫酸やアセトンなどさまざまな化学物質が必要だ。

「コカイン生産で最もコストが掛かるのは、コカノキの葉でも労働力でも生産施設でもなく、化学物質だ」と、米麻薬取締局アンデス部門の責任者ジェイ・バーグマンは言う。

 麻薬撲滅のためには、こうした化学物質の販売規制が重要だ。世界的なコカイン供給大国であるコロンビアで、バーグマンらは現地当局と協力して化学物質の規制に乗り出している。

 コカイン生産に必要な化学物質は他の用途にも使われるため、規制は難しい。例えば過マンガン酸カリウムは、コカインの精製のほか、下水処理やバナナの鮮度保持にも利用される。

 ガソリンや灯油など身の回りにある化学物質もコカインの生産に使える。コロンビア政府はコカイン生産拠点が多い南部で、ガソリンの販売量を制限するなど厳しい措置を取っている。

 しかし麻薬組織は、賄賂を払って仕入れたり、ダミー会社を通して輸入したりと、あの手この手で化学物質規制の網の目をくぐり抜けている。

GlobalPost.com特約

[2011年9月28日号掲載]

ニュース速報

ビジネス

健全な経済成長維持し、供給側の改革を優先─中国国家

ビジネス

今年度歳出、100兆円突破へ 政府が補正予算案を閣

ワールド

サウジ副皇太子が中国と日本訪問へ、原油依存脱却に向

ビジネス

アングル:イエレン講演後もドル安リスク、米早期利上

MAGAZINE

特集:世界が期待するTOKYO

2016-8・30号(8/23発売)

リオ五輪の熱狂は4年後の東京大会へ── 世界は2020年のTOKYOに何を期待するのか

人気ランキング

  • 1

    フィリピンのドゥテルテ大統領が国連脱退・中国と新国際組織結成を示唆

  • 2

    オリンピック最大の敗者は開催都市

  • 3

    海保の精神は「正義仁愛」――タジタジの中国政府

  • 4

    実情と乖離した日本の「共産主義礼賛」中国研究の破綻

  • 5

    NSAの天才ハッカー集団がハッキング被害、官製ハッキングツールが流出

  • 6

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 7

    決死の亡命を果たした北朝鮮公使、韓国で約束される仕事と警護

  • 8

    北朝鮮外交官の亡命と「ドラゴンボール」の知られざる関係

  • 9

    「反安倍」運動に携わるシニア左翼の実態と彼らのSEALDs評

  • 10

    2050年の「超高齢化」日本に必要な意識改革

  • 1

    フィリピンのドゥテルテ大統領が国連脱退・中国と新国際組織結成を示唆

  • 2

    海保の精神は「正義仁愛」――タジタジの中国政府

  • 3

    競泳金メダリストの強盗被害は器物損壊をごまかす狂言だった

  • 4

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 5

    リオ五輪、英国のメダルラッシュが炙りだしたエリートスポーツの光と影

  • 6

    オリンピック最大の敗者は開催都市

  • 7

    「ドーピング」に首まで浸かった中国という国家

  • 8

    リオ五輪でプロポーズが大流行 「ロマンチック」か「女性蔑視」か

  • 9

    希望のない最小の島国ナウルの全人口をオーストラリアに移住させる計画はなぜ頓挫したか

  • 10

    中国衝撃、尖閣漁船衝突

  • 1

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 2

    中国衝撃、尖閣漁船衝突

  • 3

    戦死したイスラム系米兵の両親が、トランプに突きつけた「アメリカの本質」

  • 4

    日銀は死んだ

  • 5

    【原爆投下】トルーマンの孫が語る謝罪と責任の意味(前編)

  • 6

    トランプには「吐き気がする」──オランド仏大統領

  • 7

    イチロー3000本安打がアメリカで絶賛される理由

  • 8

    フィリピンのドゥテルテ大統領が国連脱退・中国と新国際組織結成を示唆

  • 9

    海保の精神は「正義仁愛」――タジタジの中国政府

  • 10

    競泳金メダリストの強盗被害は器物損壊をごまかす狂言だった

 日本再発見 「世界で支持される日本式サービス」
 日本再発見 「世界で支持される日本式サービス」
Newsweek特別試写会2016初秋「ハドソン川の奇跡
アンケート調査
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

0歳からの教育 育児編

絶賛発売中!

コラム

パックン(パトリック・ハーラン)

芸人も真っ青? 冗談だらけのトランプ劇場

小幡 績

日銀は死んだ

STORIES ARCHIVE

  • 2016年8月
  • 2016年7月
  • 2016年6月
  • 2016年5月
  • 2016年4月
  • 2016年3月