人間の脳は「屋根裏部屋」...大量の情報をインプットするための、シャーロック・ホームズ流「記憶術」とは?

2025年9月8日(月)16時49分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

回を重ねるごとに、覚えられる情報量は減るものの、記憶は固定されるため、復習の回数は少なくてすむようになる。したがって、新たな情報を覚えるには、最初は数秒後、次は数分後、その次は1時間後に繰り返せばよい。やがて、数年ごとに思い出すだけで、忘れずにいられるだろう。

●チャンク化

数字の並びや住所などを覚えるのに便利な方法。たとえば、12桁のクレジットカード番号"196674722199"を覚えるには、「1966」「7472」「2199」というように、かたまりに分けたほうが簡単になる。さらに、それぞれのかたまりに意味を与えれば、もっと楽に覚えられるだろう。

例:「1966」(イングランドがワールドカップで優勝した年)、「747」(ボーイング機)、「221」(ホームズが住んでいたベイカー街の番地)、「99」(楽曲:ロックバルーンは99)。

●記憶術

言葉遊びで覚えるのも楽しい。もっとも簡単なのは、頭文字法。

"Richard of York gave battle in vain"は虹の7色の順序(red, orange, yellow, green, blue, indigo, violet)を覚えるためのフレーズで、"Naughty elephants squirting water"は、方角(north, east, south, west)を示す。

●実行意図

定期的な行動を覚えておきたいなら、この方法がおすすめ。「寝る前に水で薬を飲む」などと自分に言い聞かせ、自己調整力を用いて行動内容をあらかじめ決めておく。

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