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米消費者の財務状況は健全、信用の質悪化見られず=米銀幹部

2025年09月10日(水)08時42分

9月9日、米大手銀行幹部によれば、雇用市場の減速状況にもかかわらず、米国の消費者は健全な財務状況を維持し、信用の質が悪化している兆候がほとんど見られないという。ニューヨークで6月撮影(2025年 ロイター/Kylie Cooper)

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米大手銀行幹部によれば、雇用市場の減速状況にもかかわらず、米国の消費者は健全な財務状況を維持し、信用の質が悪化している兆候がほとんど見られないという。バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴの経営陣は今週、投資家に対し、消費者が消費を続け、おおむね債務を期限通りに返済していると語った。

ウェルズ・ファーゴのマイク・サントマッシモ最高財務責任者(CFO)氏は9日の投資家向け会議で「消費活動の水準はまだかなり強く、信用状況も依然として良好だ」と述べた。

シティグループのマーク・メイソンCFOは「特にブランドカードの利用が増え続けている」とし「カードの利用客の延滞状況に異変を示す兆候は見られない」と述べた。

バンク・オブ・アメリカのアラスター・ボースウィックCFOも8日、「消費者は現時点で回復力があり、健全かつ良好な状況が資産の質の数字に表れている」と説明した。

銀行は10月に第3・四半期の決算発表を開始する予定だ。

こうした銀行幹部の楽観的な見通しと対照的に、最新のデータによると米経済は3月までの12カ月間で創出した雇用数がこれまでの推計よりも91万1000人少なかった。トランプ大統領が積極的に輸入関税を導入する前から、雇用創出の伸びが既に鈍化していた状況を示唆している。

ロイター
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