チュニジア沖でガザ支援船にドローン攻撃、2日で2度目

　パレスチナ自治区ガザの支援を行っているグローバル・スムード船団（ＧＳＦ）は１０日、所属船１隻がチュニジアの港でドローン（無人機）攻撃を受けたと発表した。ＧＳＦの船舶が炎上する様子を捉えた監視カメラ映像。チュニジア沖で8日撮影（２０２５年　ロイター／Handout via REUTERS）

Tarek Amara　Enas Alashray

[シディブサイド（チュニジア）　１０日　ロイター] - パレスチナ自治区ガザの支援を行っているグローバル・スムード船団（ＧＳＦ）は１０日、所属船１隻がチュニジアの港でドローン（無人機）攻撃を受けたと発表した。２日間で２度目の攻撃となる。声明で、乗客乗員は全員無事と明らかにした。

ＧＳＦは、イスラエルの海上封鎖を突破し、民間船舶を使って戦火で荒廃したガザ地区に人道支援物資を輸送することを目指している。

最初の攻撃は９日にＧＳＦが報告、所属船１隻がチュニジア領のシディブサイド港でドローン攻撃を受けたと明らかにした。チュニジア当局はこの報告は誤りとしている。

チュニジア沿岸警備隊の報道官は１０日、ロイターからの電話に応じなかった。

ＧＳＦ運営委員の一人は、イスラエルが攻撃を実行したと非難。ロイターに「イスラエルは国際法に違反し、われわれを恐怖支配し続けている。彼らが何をしようと、われわれはガザ封鎖を破るために航行する」と述べた。

イスラエル軍のコメントは得られていない。

ＧＳＦは、攻撃の場面とされる動画をインスタグラムに投稿。発光体が船に衝突し、船内で火災が発生する様子が映っている。

ロイターは、動画を確認できていない。