【銘柄】熊谷組の株価はなぜか12月に上がる...年末高と高市銘柄で今年はどうなる?
熊谷組の株価は今後どうなる?
収益性改善への期待を背景に、熊谷組の株価は上昇基調が続いています。
8月の第1四半期決算で経常利益が前年比5.2倍となり、サプライズが好感されて強い上昇トレンドへ。11月の中間決算を受けて、"材料出尽くし"による利益確定の売りは一時的に出たものの、政策との親和性や収益性改善の確度を踏まえると、年末高への期待はむしろ高まっていると考えられます。

中期事業計画では、ROE(自己資本利益率)10%以上、配当性向40%目途という明確な目標を掲げており、機動的な自己株式の取得も検討しています。10月には1株→4株の株式分割を実施。より買いやすい株価水準となったことで、NISA勢の資金も呼び込みやすい局面が整いつつあります。
投資リスクを挙げるとすれば、資材価格やエネルギー価格の再上昇、価格転嫁の遅れ、深刻な人手不足による施工遅延、国内の金利上昇などでしょうか。
収益性回復と政策シナリオの両面で注目を集める熊谷組。国策と構造改革が重なり合うこの好機に、業界の"熊さん"は覚醒するのか?(森の熊さんはそろそろ冬眠に入っていただきたいところですが) 12月の年末高に向けて、トンネルの先の光が見え始めています。
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[筆者]
岡田禎子(おかだ・さちこ)/個人投資家、ファイナンシャル・プランナー
証券会社、資産運用会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用の観点から「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴らしさ、楽しさを一人でも多くの人に伝えられるよう活動中。個人投資家としては20年以上の経験があり、特に個別株投資については特別な思い入れがある。さまざまなメディアに執筆するほか、セミナー講師も務める。日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャル・プランナー(CFP)。
note:https://note.com/okapirecipe_555
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