EUとメルコスルがFTAに署名、25年間にわたる交渉後
欧州連合(EU)と南米南部共同市場(メルコスル)は17日、自由貿易協定(FTA)に署名した。25年にわたる交渉の末、EUにとって最大の貿易協定への道が開かれた。写真は署名式典。パラグアイのアスンシオンで撮影(2026年 ロイター/Cesar Olmedo)
Daniela Desantis Philip Blenkinsop
[アスンシオン 17日 ロイター] - 欧州連合(EU)と南米南部共同市場(メルコスル)は17日、自由貿易協定(FTA)に署名した。25年にわたる交渉の末、EUにとって最大の貿易協定への道が開かれた。
関税を引き下げ、両地域間の貿易を促進することを目的とした同協定は今後、欧州やメルコスル加盟国の議会承認が必要となる。
パラグアイの首都アスンシオンで開かれた17日の式典にはフォンデアライエン欧州委員長とコスタ欧州理事会議長(大統領)がメルコスル諸国の首脳らと出席した。ブラジルはルラ大統領の代わりにビエイラ外相が出席した。
協定を巡っては安価な南米産輸入品の急増や森林伐採の増加を懸念する農場経営者や環境保護団体から反対があったものの、9日にEU加盟国政府が承認した。
フォンデアライエン氏はこの協定によって世界最大の自由貿易圏が誕生すると指摘。「合意は世界に非常に強いメッセージを送るものだ。明確で熟慮された選択を反映している。われわれは関税よりも公正な貿易、孤立よりも生産的で長期的なパートナーシップを選ぶ」と語った。
式典の直前にはトランプ米大統領がデンマーク自治領グリーンランドを巡り、米国が購入できるようになるまで、欧州8カ国からの輸入品に10%の追加関税をかけると表明した。
コスタ氏は「この合意は両地域が価値観を放棄することなく、激動する政治環境を乗り切るのに役立ち、経済安全保障を強化する真のマイルストーンとなる」と語った。
ブラジル政府は声明で、今回の合意は「ルラ氏の市場拡大と多様化への取り組みを象徴するものだ」とし、同国がインドとの関税優遇協定の拡大に加え、アラブ首長国連邦、カナダ、ベトナムとも協定を交渉していると述べた。
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