最新記事
不動産

NYのオフィス物件投資復活...出社再開で高まる需要期待

2025年3月11日(火)08時43分
ニューヨークのオフィス用不動産物件を物色しつつある。写真はニューヨークのJPモルガン・チェースのオフィス前

3月7日、世界最大の資産運用会社の米ブラックストーンのような機関投資家や個人富裕層が今、ニューヨークのオフィス用不動産物件を物色しつつある。写真はニューヨークのJPモルガン・チェースのオフィス前で2013年10月撮影(2025年 ロイター/Eric Thayer)

世界最大の資産運用会社の米ブラックストーンのような機関投資家や個人富裕層が今、ニューヨークのオフィス用不動産物件を物色しつつある。企業が従業員に再び出社を求めるようになり、新型コロナウイルスのパンデミック以降しばらく低迷が続いた商業不動産市場の回復が始まっているからだ。

不動産投資家やコンサルタント、銀行関係者らの話によると、ニューヨークの再優良オフィス物件に対する需要は増大が続き、より多くの取引が成立している。アマゾン・ドット・コムがスペースを探したり、ボストンの不動産投資信託(REIT)のBXPが複数のテナントとビル新築を協議したり、ブラックストーンが商業不動産セクターへの楽観姿勢を強めたりしているのは、いずれも明るい兆しと言える。


 

ブラックストーンのジョナサン・グレイ社長は4日の会合で、ニューヨークとサンランシスコのオフィス物件は魅力的な価値を提供していると説明。「ニューヨークでは金融サービス企業が急成長し、もはや新しいビルがない。サンフランシスコは物件の値下がりが激しく、一部では75%に達したが、人工知能(AI)と技術革新の拠点がここにある」と語った。

近年、ブラックストーンはオフィス物件への投資を劇的に縮小してきた。2007年時点で60%超だった不動産ポートフォリオに占めるオフィス物件の比率は現在2%弱に過ぎない。

複数のコンサルタントは、リース条件が改善し、テナントの動きがより活発化したことで、オフィス物件の取得が増えていると述べた。ブラックストーンは、マンハッタン6番街にあるオフィスビルの持ち分を大幅に購入することを検討中だ。

金利低下もオフィス需要押し上げにつながっているもようだ。BXPのオーウェン・D・トーマス会長兼最高経営責任者(CEO)は「世界は対面で仕事をする流れに戻りつつあることに疑問の余地はない。不動産は金利に左右される資産で、それも追い風だ」と指摘した。

事件
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米財務長官、欧州に報復自制求める グリーンランド巡

ビジネス

英ビーズリー株約40%急騰、チューリッヒ保険が10

ワールド

中国、EUに投資環境損なわないよう要請 企業排除の

ワールド

トランプ氏、ダボスでビジネス界首脳らと21日会談
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で国境問題が再燃
  • 2
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向」語る中、途方に暮れる個人旅行者たち
  • 3
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 4
    「耳の中に何かいる...」海で男性の耳に「まさかの生…
  • 5
    中国、欧米の一流メディアになりすまして大規模な影…
  • 6
    AIがついに人類に「牙をむいた」...中国系組織の「サ…
  • 7
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 8
    中国ネトウヨが「盗賊」と呼んだ大英博物館に感謝し…
  • 9
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 10
    「死ぬところだった...」旅行先で現地の子供に「超危…
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 5
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 6
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 7
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手が…
  • 10
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中