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同盟破壊、関税乱発の果てに...米国民は「最高破壊責任者」トランプを支えるのか?
まさに力ずくの所業だが、これが今の国民には受ける。みんな、政府機関や既存の秩序に迫害されてきたと信じているからだ。1期目の4年間でも、世界はかなり荒っぽくなった。
そして2度にわたる弾劾採決と20年大統領選での挫折を経て、トランプも一段と荒っぽくなった。
バイデン政権の4年間で彼の不満は沸点に達した。トランプは94件の法的告発をかわし、有罪判決を受けても頭部に銃弾を受けても生き延びた。
4年の修業(1期目)と4年の熟成期間(バイデン政権時代)を経た今、彼は旧秩序にとどめを刺すにはどうすればいいかを十分すぎるほど理解している。
トランプが目指すのは、可能な限りの権力の集中だ。いま彼は、憲政の核である三権分立や独立したメディア、有能な官僚機構などの制度的セーフガードを根こそぎにすれば自分の意思を貫徹できると信じている。
トランプを愛するのはひと握りのアメリカ人だけだ。国民の大多数はトランプを嫌っているし、その大半は露骨に軽蔑している。
もちろんトランプには、自分に向けられた敵意を吸収し、倍返しで反撃する能力と抜群のスタミナがある。しかしどんなに打たれ強い独裁者も、みんなの笑いものになると弱い。そうなったら裸の王様だ。
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