コラム

米メディアは本当にオバマに甘く、トランプに厳し過ぎるのか

2018年07月07日(土)14時30分

もしオバマが同じことをしても、共和党は激しくかみついただろうし、メディアも弱腰だと厳しく批判したに違いない。30歳そこそこの若い指導者に手玉に取られた、と。

これまでメディアの報道がトランプに対しておおむね否定的で、オバマに対しておおむね肯定的だったことは間違いない。しかし、真に問われるべきなのは、報道が真実を反映しているかどうかだ。

トランプが大統領になれたのは、メディアが過度に大きく取り上げたからだった。政治ショーが大好きなメディアは、大統領就任後もトランプにスポットライトを浴びせている。

政治ニュースの主役であり続ければ、トランプが20年の大統領選で再選を果たす可能性が開けてくる。客観的に見れば、大統領をさらに4年間務める資格などないはずなのだが。

<本誌2018年7月10日号掲載>

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サム・ポトリッキオ

Sam Potolicchio ジョージタウン大学教授(グローバル教育ディレクター)、ロシア国家経済・公共政策大統領アカデミー特別教授、プリンストン・レビュー誌が選ぶ「アメリカ最高の教授」の1人

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