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【写真特集】50年前の沖縄が発する問い

A SUBJECTIVE TAKE

Photographs by TOYOMITSU HIGA

2022年06月18日(土)16時00分

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70年12月20日未明に発生したコザ暴動から一夜明けて、ひっくり返されたままの米軍憲兵隊の車(コザ市)。米兵が起こした交通事故をきっかけに、米軍に対する鬱積した怒りを抑え切れなくなった群衆が、外国人所有を示す黄色ナンバーの車両80台余りを襲い放火した


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米軍キャンプ・ハンセン近くにある米兵向け仕立屋の前で、バスを待つ子供たち(金武町〔きんちょう〕)。登校や遊びという日常と「アメリカ」が同居する


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復帰の日である72年5月15日、国際通りに掲げられた日本国旗を、復帰に反対する学生集団が引き倒した(那覇市)。日本への復帰運動で沖縄の人々が願ったのは「基地のない平和の島」だったが、実際にはそれとは程遠い現実が待っていた


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72年6月23日、復帰の翌月に行われた沖縄全戦没者追悼式(糸満市摩文仁〔まぶに〕)。大勢の戦争体験者や遺族が参列していた。戦前の沖縄県の人口約49万人に対し、戦没者は約12万人。4人に1人が亡くなった

Photographs by Toyomitsu Higa

撮影:比嘉豊光
1950年、沖縄県読谷村(よみたんそん)生まれ。写真家。琉球大学美術工芸科卒業。76年、自主ギャラリー「あーまん」、97年「琉球弧を記録する会」設立に参加。写真集に『光ナナムイの神々』(2001年)など。ここに掲載した作品は写真集『赤いゴーヤー』(04年)からの抜粋で、東京都写真美術館、福岡アジア美術館に収蔵。6月26日まで那覇市民ギャラリーで「『復帰』50年写真展・沖縄写真の軌跡」を開催中。

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2022年6月28日号(6月21日発売)は「沖縄の論点」特集。語られるべき基地・政治・社会問題。真藤順丈(作家) 玉城デニー(沖縄県知事) 上間陽子(琉球大学教授) ピーター・グルース(OIST学長) 宮沢和史(ミュージシャン)...ほか

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