中国のメンツを潰したアラカン軍とは何者か──内戦続くミャンマーの「バルカン化」
アラカン軍は民主派やその他の少数民族の武装組織とも「反・軍事政権」では一致していて、民主派に軍事訓練を提供している。
アラカン軍はやはり北西部を拠点とする他の2つの武装組織、ミャンマー国民民主主義同盟軍とタアン民族解放軍を「同胞」と呼ぶ。
中国が仲介した停戦協議に応じたのはこの「3同胞同盟(3BHA)」だが、アラカン軍による北西部制圧には他の2組織も協力したとみられている。
「国軍の後退は中国の後退」か
しかし、「国軍の後退でミャンマーでは中国の影響力が衰える」といえるかは微妙なところだ。
先述のように、中国は軍事政権を支援し、欧米から湧き上がる「ジェノサイド」批判から擁護してきた。
ただし、その一方で、アラカン軍は中国製の武器を使用していて、中国から軍事援助されていると指摘する専門家も多い。
中国がアラカン軍を「てなづける」のは、軍事政権との停戦交渉に向かわせる手段になると同時に、最悪の場合の「保険」にもなる。いわば戦局がどう転んでもいいようにできる。
このように中国が対立する当事者に両股をかけるのは、ミャンマーの他の武装組織に関しても、さらにはミャンマー以外でも見受けられる。
とすると、国軍の後退が中国にとってマイナスと限らないのでは、とも思われる。
しかし、アラカン軍が中国とつながっているとすると、一つ疑問が残る。中国の仲介で軍事政権と停戦を合意したところまではともかく、なぜアラカン軍は停戦合意を破って北西部を制圧したのか?
その理由として考えられるのは、「アラカン軍が中国の足元をみた」ということだ。
なぜ停戦合意を無視したか
「アラカン軍が中国の足元をみた」とはどういう意味か。
米シンクタンク、スティムソン・センターのヤン・サン上級研究員は「アラカン軍に対する中国のコントロールは弱体化している」と述べたうえで、「お互いの利益は基本的に異なる」とも指摘する。
つまり、中国にとっての優先事項はビジネスの安全を確保する、あるいは難民の流入を抑えるための「ミャンマーの安定」であるのに対して、アラカン軍の究極目標は「北西部の自治」にある、というのだ。
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