コラム

【ブレグジット】イギリスとEUが離脱案で合意 最大の難関は英議会

2019年10月18日(金)17時01分

18日にEU首脳会議が終了し、翌19日、ジョンソン首相は離脱協定案を議会に提出する。この日の夜までに承認が得られなければ、首相はEUに離脱期限延長の手紙を書かなければならない。

労働党は協定案に反対の方針だが、「国民の意思を問う機会を与える」、つまり再度の国民投票という条件付きでは賛成に回る可能性がある。自民党は離脱自体を中止させる意思を明確にしている。

筆者は多くの国民やビジネス界と同様の思いだ。「何とか、協定案が議会で承認されてほしい」。

2016年の国民投票では、僅差で離脱派が勝利したため、残留支持派には相当の不満があっただろうと思う。

しかし、今となっては、移行期間を経て準備が整ってから離脱し、その後は自由貿易を締結させるのが最善ではないか。

※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

※筆者の記事はこちら

プロフィール

小林恭子

在英ジャーナリスト。英国を中心に欧州各国の社会・経済・政治事情を執筆。『英国公文書の世界史──一次資料の宝石箱』、『フィナンシャル・タイムズの実力』、『英国メディア史』。共訳書『チャーチル・ファクター』(プレジデント社)。連載「英国メディアを読み解く」(「英国ニュースダイジェスト」)、「欧州事情」(「メディア展望」)、「最新メディア事情」(「GALAC])ほか多数
Twitter: @ginkokobayashi、Facebook https://www.facebook.com/ginko.kobayashi.5

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