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イスラエル「世界最強」防空システムと情報機関でも、奇襲を防げなかった理由...もはや「ハマス敗北はない」の声も
ハマスはイランの代理人ではない
ベイルートを拠点とするカーネギー中東シンクタンクのモハナド・ハゲ・アリ上級研究員はX(旧ツイッター)への連続投稿で「イスラエルとアラブ諸国の関係正常化を進めるアブラハム合意はイスラエルとアラブ諸国、イラン主導の『抵抗の枢軸』という二項対立を生み出した」と分析している。
「イランが支援する『統一戦線』は異なる過激派グループ(ヒズボラとハマス、パレスチナ・イスラム聖戦)の同盟と協調の強化を伴う。2021年の紛争では共同作戦室が設置された。イスラエルによるガザ攻撃がエスカレートする中、ハマスはレバノンからロケット弾を発射する能力を導入した。ハマスがこの攻撃をパートナーと調整したのは明らかだ」
しかしハマスはイランの代理人ではない。必要に応じて連携している。アリ氏は「今回の攻撃の規模と成功から控えめに言ってもハマスの敗北はあり得ないことを示している。イスラエルの作戦は10月7日の影響を封じ込めるのがやっとだろう」とみる。戦争の行方がどうなろうと笑うのはイランという見方もすでに出ている。
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