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シニカルなイギリス風ユーモアでスターマー英首相を斬ると...
何度も無料チケットを贈られてアーセナルの試合を観戦していたスターマー(2024年8月) JOHN SIBLEY-REUTERS
<日本人が和食好きなのと同じくらいジョーク好きなイギリス人。政権交代早々人気急落の首相ももちろんその標的に>
イギリスに住んでいて好きなことの一つはユーモアのセンス。かなりシニカルな時もあるが、ある種の「癒やし」だったりもする。
僕がイギリス人だから好きなのかもしれない。日本人が和食はいいよと言っているようなものだ。
僕は時々、あるテーマについて人々が言うおもしろいことをただ集めて、ちょっとした話を加えるだけで、いとも簡単、記事になるじゃないか!と思うことがある。
先日、英労働党のキア・スターマー新政権の人気が急落したことについて書いていたときに、まさにそれが頭に浮かんだ。これまで67歳以上の全ての高齢者に支給されていた冬季燃料手当について、労働党が対象の限定に乗り出したことを、僕は指摘した。
国からの給付金を得るための条件があるときはいつでもどこかで線引きがあり、線引きがあるときにはいつでもギリギリで対象にならない人が大勢いるものだ(例えば、国からの300ポンドの給付金を受けられる年収を11ポンド上回っている、とか)。
そんなときによく耳にするセリフがある。「もう少し貧乏だったら、もっと金持ちになっていたのに」。
僕はまた、スターマーが「とんでもなく清廉潔白」ではないことに人々が失望していることを書いた。例えばアーセナルから無料チケットを受け取っていることは、実際にはそれほどの悪事ではなかったのかもしれない。
スターマーは、以前は自費で試合観戦に行っていたが、今は首相になったので、普通の席に座ったら納税者に莫大な費用負担をかけて警備を付けることになってしまうからできないのだ、と説明した。
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