コラム

「子供たちがいるのに銃を持って来るなんて」注意したら兄が逆ギレ

2021年05月21日(金)18時30分

Photo illustration by Slate. Photo by sleddogtwo/iStock/Getty Images Plus.

<銃が身近にある状況に子供たちを慣らすべきだと兄は言い、両親は私が家族の間に溝をつくっていると非難します。私は間違っているのでしょうか?>

Q:私と兄は警察官で、職場から銃を支給されています。非番のとき、私は銃を自宅の鍵の掛かる場所に保管していますが、兄は幼い子供たちと家にいるときも含め四六時中携帯しています。銃を持ったまま私の家を訪ねてきた兄に、門前払いを食わせたこともあります。兄に理由を尋ねると、仕事で逆恨みした誰かが車で乗りつけて発砲してくるかもしれない、家族を守るためだと逆ギレする始末。私たちが暮らしているのは、出掛けるときにドアの鍵をかけなくても平気なくらい治安のいい地域です。私からすれば、兄の子供たち、そして兄の家に遊びに行くときの私の子供たちの安全のほうが気になります。

銃が安全に保管されていることを確認できない限り、うちの子供たちを遊びに行かせるわけにはいかないと私が言うと、兄は目をむいて、銃が身近にある状況に子供たちを慣らすことが大事なんだと言い出しました。子供時代、両親は実家に銃を置いたことは一度もありませんでした。でも、この件について両親は、私が過剰反応して家族の間に溝をつくっていると言います。私や子供たちと会うことよりも銃を持つことが優先されるというのは、私にとっては非常に悲しい考え方です。銃を子供たちの近くで扱えば恐ろしいことが起きるのは時間の問題だと思うのは過剰反応なのでしょうか?

── 譲歩できない石頭

プロフィール

スレート誌人生相談員

育児や家庭生活から人間関係、セックスまで、誰にも言えないあらゆる悩みに米作家やライターが答えます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米財務長官、ロシア凍結資産活用の前倒し提起へ 来週

ビジネス

マスク氏報酬と登記移転巡る株主投票、容易でない─テ

ビジネス

ブラックロック、AI投資で各国と協議 民間誘致も=

ビジネス

独VW、仏ルノーとの廉価版EV共同開発協議から撤退
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた異常」...「極めて重要な発見」とは?

  • 2

    存在するはずのない系外惑星「ハルラ」をめぐる謎、さらに深まる

  • 3

    「円安を憂う声」は早晩消えていく

  • 4

    無名コメディアンによる狂気ドラマ『私のトナカイち…

  • 5

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 6

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 7

    中国のホテルで「麻酔」を打たれ、体を「ギプスで固…

  • 8

    他人から非難された...そんな時「釈迦牟尼の出した答…

  • 9

    「香りを嗅ぐだけで血管が若返る」毎朝のコーヒーに…

  • 10

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 6

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 7

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 10

    地下室の排水口の中に、無数の触手を蠢かせる「謎の…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story