政府閉鎖関連のレイオフはまだ行われていない=ホワイトハウス

ホワイトハウスは6日、政府閉鎖の影響で「現在」政府職員がレイオフされているとのトランプ大統領の発言を撤回した。写真はワシントンの米連邦議会議事堂。5日撮影(2025年 ロイター/Aaron Schwartz)
Doina Chiacu Andy Sullivan Nolan D. McCaskill
[ワシントン 6日 ロイター] - ホワイトハウスは6日、政府閉鎖の影響で「現在」政府職員がレイオフされているとのトランプ大統領の発言を撤回した。その一方で、議会が予算案で合意しなければ、雇用が失われる可能性があるとも警告した。政府閉鎖6日目を迎え、トランプ政権は大量解雇の可能性を示唆し続けたが、具体的な事態は見通せていない。
過去の政府閉鎖では、数十万人が勤務停止を命じられることはあっても、職員を解雇するまでには至らなかった。トランプ大統領は5日夜、レイオフは「現在」行われていると述べたが、ホワイトハウスのレビット報道官は6日、この発言は10月1日に予算が失効して以来、一時帰休となっている職員のことを指していたと説明した。
ホワイトハウス予算局は「閉鎖が続いた場合、残念ながら誰をレイオフせざるを得なくなるかについて、関係省庁と協議を続けている」と記者会見で述べた。
連邦政府職員を代表する労働組合は、そのようなレイオフは刑事罰を含む法律に違反するとして、阻止するため訴訟を起こした。連邦議会では、共和党と民主党に歩み寄りの兆しは見えていない。
共和党が主導する上院は、予算法案について再び採決を行う予定だったが、可決に必要な60票を獲得できる見込みは低い。
1981年以降で15回目となる部分的な政府閉鎖は、6日に米国史上4番目に長い閉鎖となり、1995年の6日間の閉鎖と並んだ。最も長い政府閉鎖はトランプ大統領の一期目で、2018年から2019年にかけての35日間続いた。