イスラエル軍、ガザ市で作戦継続 人口密集地に兵力投入

イスラエルは3日、パレスチナ自治区ガザ北部のガザ市で軍事作戦を継続し、人口密集地のシェイク・ラドワン地区に兵士と戦車を投入した。ガザとの境界付近のイスラエル軍部隊、3日撮影(2025年 ロイター/Ammar Awad)
Nidal al-Mughrabi
[カイロ 3日 ロイター] - イスラエルは3日、パレスチナ自治区ガザ北部のガザ市で軍事作戦を継続し、人口密集地のシェイク・ラドワン地区に兵士と戦車を投入した。
ガザ地区の人口のほぼ半数にあたる約100万人のパレスチナ人が退避を余儀なくされる恐れがある。住民によると、イスラエル軍のドローンが、市民に退去を命じる音声メッセージを流している。
軍事作戦は、国際社会の停止要請にもかかわらず継続されており、軍はガザ市中心部から数キロの地点まで侵入している。
ガザ市の住民によると、イスラエル軍はパレスチナの避難民が住んでいた家屋やテントを破壊。地元保健当局者によると、3日にはガザ全域でパレスチナ人少なくとも24人が殺害された。死者の大半はガザ市で犠牲になり、子どもも含まれていた。
住民によると、イスラエル軍はシェイク・ラドワン地区の3つの学校に手りゅう弾を投下。避難民が身を寄せていたテントが炎上した。
また、イスラエル軍は爆発物を積んだ装甲車を爆破させてシェイク・ラドワン地区東部の家屋を破壊したほか、医療クリニックを爆撃し、救急車2台を破壊したという。
イスラエル軍は3日、自国への「いかなる脅威も排除する」ために作戦を継続すると表明。ネタニヤフ首相は、ガザ市がイスラム組織ハマスの最後の拠点だとし、制圧を軍に命じている。