ロシア、米国への「陰謀」否定 トランプ氏に反論

9月3日、ロシア大統領府は、プーチン大統領(写真左)が中国の習近平国家主席(写真中央)や北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(写真右)と、米国に対して陰謀を企てているとの見方を否定し、トランプ米大統領の批判的な発言はおそらく皮肉だったのではないかとの見方を示した。9月3日、北京で撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)
[モスクワ 3日 ロイター] - ロシア大統領府は3日、プーチン大統領が中国の習近平国家主席や北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と、米国に対して陰謀を企てているとの見方を否定し、トランプ米大統領の批判的な発言はおそらく皮肉だったのではないかとの見方を示した。
トランプ氏は2日、プーチン氏に「非常に失望した」と述べ、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、習主席、プーチン大統領、金総書記が米国に対して陰謀を企てていると示唆した。
ロシア国営テレビからトランプ氏の発言について質問を受けたウシャコフ大統領補佐官(外交担当)は、トランプ氏の発言は皮肉だった可能性があると指摘。
「誰も陰謀を企てていない、誰も何も画策していない、陰謀などない」とし「3人の指導者のうち、そのような考えを持った者は1人もいない」と述べた。
また「誰もが米国、現在のトランプ政権、そしてトランプ大統領個人が現在の国際情勢で果たしている役割を理解していると言える」と語った。
中国の習近平国家主席は、プーチン氏や金正恩氏が出席した過去最大規模の軍事パレードの開幕に当たり、世界が平和か戦争かの選択を迫られていると警告した。