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トランプ氏、宇宙軍司令部のアラバマ州移転を発表 前政権の決定覆す

2025年09月03日(水)04時17分

トランプ米政権が、米宇宙軍司令部のコロラド州コロラドスプリングズからアラバマ州ハンツビルへの移転を計画していることが2日、複数の関係筋の話で分かった。写真はワシントンのケネディ・センターで演説する同大統領。8月撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 2日 ロイター] - トランプ米大統領は2日、宇宙軍司令部をコロラド州コロラドスプリングズからアラバマ州ハンツビルに移転すると発表した。バイデン前大統領は2023年に宇宙軍司令部をコロラドスプリングズに恒久的に置くと決定しており、民主党が反発する可能性がある。

移転の理由について政権側は明らかにしていないが、大統領選挙でトランプ氏を支持した州に報いる一方、反対した州を阻害する動きを反映している可能性があるとの見方も出ている。トランプ氏は大統領執務室で記者団に対し「アラバマ州は大好きだ。約47ポイントの幅で勝利したにすぎない。これが私の判断に影響したとは考えていない」と語った。

宇宙軍はトランプ第1次政権下の19年に設立。司令部は暫定的にコロラドスプリングズのピーターソン宇宙軍基地に設置されており、議会記録によると約1700人の職員が勤務している。

ハンツビルには航空宇宙局(NASA)のマーシャル宇宙飛行センターがあるほか、L3ハリスなどの防衛関連企業の主要拠点でもある。ロッキード・マーティン は宇宙軍司令部の移転を求めるロビー活動を行ってきた。

国防関係筋によると、司令部移転には数億ドルの費用がかかり、完了まで数年かかる可能性がある。

ロイター
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