アンソロピック企業価値1830億ドル、直近の資金調達から3倍弱に

９月２日、 対話型生成人工知能（ＡＩ）「クロード」を開発した米アンソロピックは、直近の資金調達（１３０億ドル）後の企業価値が１８３０億ドルに達したと明らかにした。写真は同社のロゴ。２０２４年５月撮影（２０２５年　ロイター/Dado Ruvic）

[２日 ロイター] - 対話型生成人工知能（ＡＩ）「クロード」を開発した米アンソロピックは２日、直近の資金調達（１３０億ドル）後の企業価値が１８３０億ドルに達したと明らかにした。

前回３月の３５億ドル調達後の評価額６１５億ドルから３倍弱に膨らみ、ＡＩスタートアップ企業に対する投資家の期待感が根強いことが浮き彫りになった。

今回の資金調達は、投資会社ＩＣＯＮＩＱ、フィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズらが主導。カタール投資庁（ＱＩＡ）やブラックストーン、コーチューなども参加した。

アンソロピックはブログに「信頼性が高く、解釈や制御が可能なＡＩシステムを当社が引き続き構築する中で、投資家の資金によって伸び続ける企業需要への対応能力が拡大され、安全性に関する研究が深まり、国際的な事業展開も支えられる」と投稿した。

今年初め時点で約１０億ドルだった同社の年間換算ベースの売上高は、８月までに５０億ドル超に増加している。