イスラエル、豪外交官のビザ取り消し パレスチナ国家承認方針に対抗

イスラエルのサール外相は１８日、オーストラリアのパレスチナ代表部外交官らのビザを取り消したと発表した。ハイファで６月撮影（２０２５年　ロイター/Florion Goga）

Alexander Cornwell　Alasdair Pal

［テルアビブ／シドニー　１８日　ロイター］ - イスラエルのサール外相は１８日、オーストラリアのパレスチナ代表部外交官らのビザを取り消したと発表した。 オーストラリアが１１日、パレスチナを国家承認する方針を表明したことを受けた措置。オーストラリアはまた、イスラエル国会議員に対するオーストラリアへの入国ビザを取り消していた。

多くの国と同様、オーストラリアはテルアビブに大使館を、ヨルダン川西岸のラマラにパレスチナ自治政府の代表事務所を置いている。

サール氏はＸに「キャンベラのイスラエル大使館に対し、オーストラリアからのイスラエル入国のための公式ビザ申請を慎重に審査するよう指示した」と投稿。オーストラリアが一部イスラエル人へのビザ発給を拒否したことは「不当」だと述べた。

オーストラリア政府のコメントは得られていない。

パレスチナ側は、イスラエルの決定は違法であり「国際法に違反している」と非難する声明を発表した。