豪賃金、第2四半期は前年比+3.4%で変わらず 公共部門が下支え

8月13日、オーストラリア統計局が発表した第2・四半期の賃金価格指数(WPI)上昇率は前年比3.4%と、第1・四半期から変わらずだった。写真はシドニーのショッピングモールで2024年7月撮影(2025年 ロイター/Jaimi Joy)
Stella Qiu
[シドニー 13日 ロイター] - オーストラリア統計局が13日発表した第2・四半期の賃金価格指数(WPI)上昇率は前年比3.4%と、第1・四半期から変わらずだった。
前期比の上昇率は0.8%で、市場予想と一致した。
民間部門の賃金は前年比3.4%上昇。公共部門は賃上げがさかのぼって適用されたことで3.7%上昇した。
オックスフォード・エコノミクス・オーストラリアのマクロ経済予測責任者ショーン・ラングケーク氏は「労働市場は軟化しており、最終的に賃金上昇の重しとなるだろうが、まだそこまでには至っていない」と指摘。
「3.4%の賃金上昇率は、特に生産性の伸びの低迷が続いた場合、労働コストを高止まりさせる。これはオーストラリア準備銀行(中央銀行)が追加利下げに対し慎重な姿勢を取ることを意味する」と述べた。