米中小企業景況感、7月は上昇 不透明感は強まる

8月13日 全米独立企業連盟(NFIB)が12日に発表した7月の中小企業景況感指数は100.3で、前月から1.7ポイント上昇した。写真は2024年8月、米ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Kaylee Greenlee Beal)
[ワシントン 12日 ロイター] - 全米独立企業連盟(NFIB)が12日に発表した7月の中小企業景況感指数は100.3で、前月から1.7ポイント上昇した。
一部の経営者は事業環境が改善していると考え、事業拡大の好機と回答しているが、経営者の間では経済見通しへの不確実性が高まり、労働力の質に対する懸念が見られるという。
不確実性に関する指数は8ポイント上昇して97となり、NFIBは「雇用、価格設定、工場・設備投資に関する意思決定を曇らせている」と指摘。不確実性を高めている要因として、「関税、インフレ、パレスチナ自治区ガザなどの国際紛争」を挙げた。
売上高の低迷が最大の事業課題とした経営者の割合は2021年2月以来の高水準に達した。
また回答者の21%が労働力の質を最重要課題に挙げ、6月から5ポイント上昇。最上位の課題となった。
トランプ政権は不法移民を強制送還するため一斉検挙しており、労働力の減少につながっている。