タイGDP、第1四半期は予想上回る 通年予想は引き下げ

5月19日、タイ国家経済社会開発評議会(NESDC)が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比3.1%増で、昨年第4・四半期(改定値)の3.3%増から鈍化したものの、ロイターがまとめた市場予想(2.9%増)を上回った。写真は2023年7月、バンコクで撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[バンコク 19日 ロイター] - タイ国家経済社会開発評議会(NESDC)が19日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比3.1%増で、昨年第4・四半期(改定値)の3.3%増から鈍化したものの、ロイターがまとめた市場予想(2.9%増)を上回った。
ただ、NESDCは米国の関税で輸出が打撃を受ける恐れがあるとして、今年のGDP予測を2.3─3.3%増から1.3─2.3%増に引き下げた。
第1・四半期のGDPは季節調整済み前期比では0.7%増。市場予想の0.6%増、昨年第4・四半期の0.4%増を上回った。
NESDCは第1・四半期について、個人消費と政府支出が下支え要因となったが、消費者と企業の高水準の債務負担や世界的な貿易戦争が年内の経済活動の重荷になるとの見通しを示した。
今年の輸出見通しは3.5%増から1.8%増に引き下げた。
今年の外国人観光客の予測は3700万人で、従来予測の3800万人から引き下げた。新型コロナウイルス流行前の2019年は4000万人近くに達していた。