ＪＰモルガン、四半期利益が予想上回る 金利収入見通し上方修正

米金融大手ＪＰモルガン・チェースが１４日発表した第３・四半期決算は、トレーディング業務と投資銀行部門が好調で、利益が市場予想を上回った。２０１３年１０月撮影（２０２５年　ロイター/Eduardo Munoz）

［１４日　ロイター］ - 米金融大手ＪＰモルガン・チェースが１４日発表した第３・四半期決算は、トレーディング業務と投資銀行部門が好調で、利益が市場予想を上回った。また、通年の純金利収入（ＮＩＩ）見通しを上方修正した。

１株当たり利益は５．０７ドルで、市場予想の４．８４ドルを上回った。

収入は９％増の４７１億ドルだった。

ジェイミー・ダイモン最高経営責任者（ＣＥＯ）は声明で「とりわけ雇用の伸びに軟化の兆しが見られるものの、米経済は総じて底堅さを維持している」としつつも、地政学的情勢、関税や貿易、インフレなどに絡む「高水準の不確実性」を指摘した。

株式と債券トレーディングを含む市場部門の収入は２５％増の８９億ドルで、第３・四半期としては過去最高を記録した。

株高を背景に、株式トレーディング収入は３３％増。債券も２１％増だった。

第３・四半期のＮＩＩは２％増の２４１億ドル。２０２５年のＮＩＩ見通しについては、約９５８億ドルとし、従来見通しの９５５億ドルから上方修正した。市場予想は９５４億ドルだった。

投資銀行部門の手数料は１６％増加した。米経済が底堅く推移し、米利下げ期待の高まりから、企業が大型取引の締結や株式公開の検討を進めていることが背景にある。