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金価格、最高値更新続く 米利下げ観測などで銀も追随

2025年10月14日(火)15時19分

 10月14日、金相場は、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測の高まりを背景に1オンス=4100ドル台の最高値を更新した。写真はインド・ムンバイの宝石店で3月撮影(2025年 ロイター/Francis Mascarenhas)

Ishaan Arora

[14日 ロイター] - 14日の金相場は、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測の高まりを背景に1オンス=4100ドル台の最高値を更新した。米中貿易摩擦の再燃で安全資産への逃避買いが強まり、銀も史上最高値を更新した。

金現物は0521GMT(日本時間午後2時21分)時点で、1.7%高の4179.48ドルと過去最高値を更新した。

米金先物12月物は1.3%高の4187.50ドル。

金は年初来で57%急騰し、13日に初めて節目の4100ドルを突破した。

地政学と経済を巡る不確実性、利下げ期待、中央銀行の旺盛な買い、上場投資信託の堅調な資金流入が相場を支えている。

バンク・オブ・アメリカとソシエテ・ジェネラルは、金価格が来年までに5000ドルに達すると予想し、スタンダード・チャータードは来年の価格予想を4488ドルに引き上げた。

また、こうした背景から銀現物も2.2%高の53.60ドルの最高値を付けた。

OANDAのシニアマーケットアナリスト、ケルビン・ウォン氏は「貿易摩擦が(きょうの)上昇の主因ではない」とし、FRBが利下げを継続し、長期の資金調達コストが下がる見通しであることも金を支援していると述べた。

ロイター
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