ニュース速報
ビジネス

台湾ヤゲオ、日本政府から外為法上の承認を取得 芝浦電子買収で

2025年09月03日(水)00時06分

台湾の電子部品メーカー、ヤゲオは2日、芝浦電子買収に関して、日本政府から外為法(外国為替及び外国貿易法)上の承認が得られたと発表した。写真は台湾の高雄で6月撮影(2025年 ロイター/Wen-Yee Lee)

Ritsuko Shimizu

[東京 2日 ロイター] - 台湾の電子部品メーカー、ヤゲオは2日、芝浦電子買収に関して、日本政府から外為法(外国為替及び外国貿易法)上の承認が得られたと発表した。承認を取得したことで、芝浦電子の株式公開買い付け(TOB)の完了に「確固たる自信を有している。この公開買い付けの実現可能性に関する懸念はもはや存在しない」とした。

ヤゲオは8月27日、「経産省との協議が整った」として、外為法の承認を取得できる見込みになったと発表していた。

政府は、国の安全等に係る問題ある投資に対処するため、外国投資家が日本の企業に対して株の取得等一定の投資を行う場合に事前届出を求め、審査を行っている。

ヤゲオは芝浦電子に対し同意なき買収を表明し、5月9日からTOBを開始。ホワイトナイト(友好的な買収者)としてミネベアミツミが参戦し、TOB価格の引き上げや期日の延長が続いていた。

ヤゲオは、今回の承認取得を受けてTOB期日を9月18日まで延期する。TOB価格は1株7130円。一方ミネベアミツミは6200円で9月11日まで実施している。

芝浦電子はヤゲオとのシナジー(相乗効果)が実現できる体制構築が可能であることなどを確認した上で、企業価値や株主共同の利益を向上させるかどうかの観点から自社の意見を改めて表明するとしている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=下落、ダウ249ドル安 トランプ関税

ワールド

トランプ氏、シカゴへの州兵派遣「権限ある」 知事は

ビジネス

NY外為市場=円と英ポンドに売り、財政懸念背景

ワールド

米軍、カリブ海でベネズエラ船を攻撃 違法薬物積載=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 2
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 3
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 4
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 5
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 6
    トレーニング継続率は7倍に...運動を「サボりたい」…
  • 7
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 8
    「人類初のパンデミック」の謎がついに解明...1500年…
  • 9
    トランプ関税2審も違法判断、 「自爆災害」とクルー…
  • 10
    世界でも珍しい「日本の水泳授業」、消滅の危機にあ…
  • 1
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 2
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 3
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 4
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 5
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 6
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 7
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 8
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 9
    「人類初のパンデミック」の謎がついに解明...1500年…
  • 10
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 5
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 6
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中