ニュース速報
ビジネス

米8月住宅建設業者指数32に低下、22年12月以来の低水準=NAHB

2025年08月19日(火)01時36分

全米住宅建設業者協会(NAHB)が18日発表した8月のNAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は32と、前月の33から予想外に低下した。ニューヨークで12日撮影(2025年 ロイター/Shannon Stapleton)

[18日 ロイター] - 全米住宅建設業者協会(NAHB)が18日発表した8月のNAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は32と、前月の33から予想外に低下した。2022年12月以来、2年8カ月ぶりの低水準。ロイターがまとめたエコノミスト予想は34だった。

高止まりする住宅ローン金利や経済の先行きの不透明感が続く中、住宅建設会社の37%が価格を引き下げたほか、66%が購買意欲を喚起する施策を提供した。

現在の販売状況を示す指標は低下し、向こう6カ月間の販売予測の指標は変わらなかった。住宅購入を目指した来店客の数を示す指標はやや上昇したものの、低水準にとどまっている。地域別では、北東部で2年7カ月ぶりの低水準だった。一方、南部と中西部は横ばい、西部はやや改善した。

NAHBのバディ・ヒューズ会長は「高止まりする住宅価格が引き続き市場にとって最大の課題だ。買い手は住宅ローン金利の低下を待っている」と指摘。「住宅建設業者は、土地開発などの規制に対して不満を持っており、供給側がさらされている逆風に苦しんでいる」と述べた。

米連邦準備理事会(FRB)が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを再開すると見込まれる中、足元の住宅ローン金利は低下の兆しを見せている。

NAHBの主任エコノミスト、ロバート・ディーツ氏は、利下げは住宅建設の資金調達コストを低下し、間接的に住宅ローン金利の低下につながるとし、「住宅市場の減速や他の最近の経済指標を踏まえれば、FRBは利下げを再開すべきだ」との見解を示した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ハマス、60日間の一時停戦案を承認 人質・囚人交換

ワールド

米ウクライナ首脳会談開始、安全保証巡り協議へとトラ

ワールド

ロシア、ウクライナへのNATO軍派遣を拒否=外務省

ビジネス

トランプ政権、インテル株10%取得巡り協議中と報道
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    AIはもう「限界」なのか?――巨額投資の8割が失敗する現実とMetaのルカンらが示す6つの原則【note限定公開記事】
  • 4
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 5
    【クイズ】2028年に完成予定...「世界で最も高いビル…
  • 6
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 7
    アラスカ首脳会談は「国辱」、トランプはまたプーチ…
  • 8
    「これからはインドだ!」は本当か?日本企業が知っ…
  • 9
    恐怖体験...飛行機内で隣の客から「ハラスメント」を…
  • 10
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 4
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 5
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 6
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 7
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 8
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 9
    「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(東京会場) …
  • 10
    【クイズ】アメリカで最も「盗まれた車種」が判明...…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中