ソフトバンクGの積極投資継続、信用力に下方圧力リスク=S&P

S&Pグローバル・レーティングは5月14日、ソフトバンクグループによる人工知能(AI)領域への大規模な集中投資の加速は同社の信用力を制約するとの見解を示した。写真はソフトバンクのロゴ。都内で1月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 15日 ロイター] - S&Pグローバル・レーティングは14日、ソフトバンクグループによる人工知能(AI)領域への大規模な集中投資の加速は同社の信用力を制約するとの見解を示した。AI領域への非上場株式投資が急速に積み上がる中、適切かつ迅速な緩和策が取られない場合、財務内容がS&Pの想定を超えて悪化する可能性は引き続き高いという。
S&Pは、生成AI「チャットGPT」を開発した米オープンAIへの投資を含むソフトバンクGの投資加速が、同社の投資損益やローン・トゥ・バリュー比率、投資ポートフォリオの質に与える影響を精査する方針だと説明。変動性が非常に高いテクノロジー株の比率が上昇することは、ポートフォリオの資産の集中リスクを高めると指摘した。
一方、株式価値の高いアーム株や株式価値が比較的安定しているソフトバンクなど複数の上場資産を保有していることは、マイナス要因を一定程度緩和する可能性があるとみている。