バイデン前政権の個人情報売買規制案、トランプ政権が破棄

14日に発行された連邦官報によると、米消費者金融保護局(CFPB)は、バイデン前大統領の下で発表された、「データブローカー」による個人情報売買を大幅に規制する提案を破棄する。写真はワシントンのCFPB本部で2021年5月撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)
[14日 ロイター] - 14日に発行された連邦官報によると、米消費者金融保護局(CFPB)は、バイデン前大統領の下で発表された、「データブローカー」による個人情報売買を大幅に規制する提案を破棄する。
また、仮想通貨(暗号資産)を含む新しいデジタル決済技術の使用に消費者保護を拡大しようとする提案や、消費者金融商品の細則にある特定の条項を禁止しようとする提案も取り下げた。
これに対してコンシューマー・リポートは、消費者が「詐欺や個人情報盗難に遭いやすくなる」として、提案の撤回を批判している。
トランプ大統領は就任後、CFPBの消滅を画策。当初は完全な閉鎖を目指したが、その後、現在の職員の10%程度で法的義務を果たすことが可能と主張した。職員の大量解雇は裁判所が現在保留している。
トランプ政権の高官はここ数日、前政権が行った規制や監督に関する仕事の多くを取り消し続けている。CFPBは先週、さまざまな政権が2011年以降発行した数多くのガイダンス文書を撤回した。