三井住友とソフトバンクが決済サービスで提携、勢力拡大狙う

三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)とソフトバンクは15日、デジタル分野で提携すると発表した。SMFGの総合金融サービス「Olive(オリーブ)」とソフトバンクのスマホ決済アプリの「PayPay(ペイペイ)」をつなげ利便性を高める。写真はペイペイのロゴ。都内で2021年6月撮影(2025年 ロイター/Sam Nussey)
Miho Uranaka
[東京 15日 ロイター] - 三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)とソフトバンクは15日、デジタル分野で提携すると発表した。両社の総合金融サービスとスマホ決済アプリをつなげ、顧客の拡大を狙う。キャッシュレスの世界で勢力圏争いを繰り広げるカードとコード決済の陣営から大手が連合を組むことになる。
SMFG傘下の三井住友カードを通じてソフトバンクと包括提携を結んだ上で、SMFGの「Olive(オリーブ)」とソフトバンクの「PayPay(ペイペイ)」をつなげる。オリーブでは、新たにペイペイ残高を支払い手段として選択できるようになる一方で、ペイペイで同社カード以外では三井住友カードのみが優遇され手数料なしで利用できるようになる。
ソフトバンクの宮川潤一社長は会見で「(三井住友カードとペイペイの)キャッシュレスナンバーワンの連合ができた。キャッシュレスの拡大に向けた第一歩」と述べた。
三井住友カードの大西幸彦社長は、クレジットカードとペイペイを合わせて持ち使い分けている人も多いと指摘し、双方を持っていれば「キャッシュレスはもう大丈夫といった世界観を実現する」と話した。
三井住友カードの決済データとソフトバンクの人流統計データを組み合わせ新たな顧客分析ツールの提供のほか、生成人工知能(AI)を活用した協業についても検討を進める。
SMFGは、「金利ある世界」への回帰で預金の重要性が高まる中、決済性資金の獲得に注力している。4月には、中小企業向けに銀行口座・決済・ファイナンスをワンストップで提供するプラットフォームの立ち上げを発表。オリーブについても、サービスや機能の強化を進める方針だ。SMFGの中島達社長は今回の提携で、「オリーブユーザーは間違いなく増える。支払いのために銀行においてもらえる預金も増え、三井住友銀行にとってもプラスの効果が見込める」との見方を示した。
金融業界では楽天グループの決済サービスなど「楽天経済圏」が拡大を続けており、個人向け金融サービスで出遅れていたみずほフィナンシャルグループは昨年、1650億円を投じて楽天カードに約15%を出資。この提携を通じて「楽天経済圏」の顧客を自社に呼び込む戦略を打ち出している。
一方、ソフトバンクグループは、みずほ銀行をメインバンクとし、三井住友銀行は、準メインバンクの立ち位置にある。中島氏は、今回の提携は銀行取引とは別物とした上で「少なくとも人的なつながりは深まると思うので、取引を拡大できるようにしていきたい」と話した。
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