ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは155円後半、日銀国債買入圧縮で一時円高

2024年05月13日(月)15時25分

 5月13日、午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤と変わらずの155円後半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Shinji Kitamura

[東京 13日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤と変わらずの155円後半で取引されている。日銀が国債買い入れオペを減額したことで円金利が上昇し、円相場も一時上昇したが、下値に控えるドル買いが支えとなって値を戻した。

午前10時10分過ぎ、日銀が残存5年超10年以下の国債を対象とする買い入れの予定額を前回から引き下げたと発表すると、155円後半を推移していたドルは一時155.50円まで急落した。円債市場では10年国債利回りが、半年ぶり高水準の0.940%まで上昇した。

しかし、ドルは1時間も経たないうちに155円後半へ切り返し、急落前の水準に戻した。タカ派色を強めてきたとされる日銀が、仮に近く利上げを実施したとしても「大きく開いた日米金利差に抗することは難しく、円高圧力は限られたものになる」(外銀アナリスト)との声が聞かれた。

LSEGデータによると、金利先物市場が織り込む6月の日銀利上げ確率は49%で、据え置きの51%ときっ抗している。

一方、米商品先物取引委員会(CFTC)がまとめたIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組状況によると、今月7日時点の円の売り持ちは13万枚強と、1カ月半ぶり低水準へ減少した。

投機筋の円売りは4月下旬に17年ぶり高水準へ膨らみ、5月前半にかけて外為市場では介入と見られる円の急上昇が複数回発生している。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 155.85/155.86 1.0771/1.0775 167.88/167.92

午前9時現在 155.83/155.84 1.0768/1.0772 167.84/167.85

NY午後5時 155.77/155.79 1.0770/1.0774 167.76/167.80

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

仏大統領、ニューカレドニア視察 選挙改革の延期表明

ビジネス

マスク氏、バイデン氏の対中関税引き上げに反対 「市

ビジネス

米4月新築住宅販売、前月比4.7%減の63万400

ワールド

メキシコ大統領選集会で舞台倒壊、9人死亡 支持率3
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:スマホ・アプリ健康術
特集:スマホ・アプリ健康術
2024年5月28日号(5/21発売)

健康長寿のカギはスマホとスマートウォッチにあり。アプリで食事・運動・体調を管理する方法

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレドニアで非常事態が宣言されたか

  • 2

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決するとき

  • 3

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」...ウクライナのドローンが突っ込む瞬間とみられる劇的映像

  • 4

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 5

    戦うウクライナという盾がなくなれば第三次大戦は目…

  • 6

    韓国は「移民国家」に向かうのか?

  • 7

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 8

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 9

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された─…

  • 10

    高速鉄道熱に沸くアメリカ、先行する中国を追う──新…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気を失った...家族が語ったハマスによる「拉致」被害

  • 4

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 5

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の…

  • 6

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 7

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 8

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 9

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決す…

  • 10

    米誌映画担当、今年一番気に入った映画のシーンは『…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中