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日産西川氏が共同CEOに、ゴーン氏の三菱自会長兼務で

2016年10月20日(木)23時48分

 10月20日、日産自動車は、三菱自動車の株式34%を取得して傘下に収め、カルロス・ゴーン最高経営責任者(写真)が三菱自の会長を兼務する人事が内定したことを受けて、日産の西川廣人チーフ・コンペティティブ・オフィサー(CCO)がゴーン氏との共同CEOに就任すると発表した(2016年 ロイター/Issei Kato)

[東京 20日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>は20日、カルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)が三菱自動車<7211.T>の会長を兼務する人事が内定したことを受け、日産の西川廣人チーフ・コンペティティブ・オフィサー(CCO)がゴーン氏との共同CEOに就任すると発表した。11月1日付。

ゴーン氏は20日夜、都内で会見し、西川氏の共同CEO就任について「日産との距離を置くわけではないが、少しの時間を益子氏への支援に費やす」一方、日産としても業績の達成が必要であり「日産への注意をそらさない」などと説明した。

三菱自が日産と仏ルノーとのアライアンスに仲間入りしたことにより、2016年度のグループ世界販売台数は1000万台に達する見込み。ゴーン氏はこれについて「転換点を迎えている」と指摘。トヨタ自動車<7203.T>、独フォルクスワーゲンと肩を並べる「世界トップ3の自動車グループになる」と宣言した。

日産にとっての三菱自との提携効果は2017年度に240億円、18年度以降は600億円まで拡大すると見込むほか「出資に伴う株主としてのリターンも享受する」(ゴーン氏)。日産の1株当たり利益は17年度に4円、18年度に10円の増加を想定する。

西川CCOの後任には、現在アライアンスEVPとして購買を統括する山内康裕副社長が就く。また、6地域を統括するチーフ・パフォーマンス・オフィサー(CPO)のトレバー・マン氏は三菱自の最高執行責任者(COO)に就く予定で、後任は北米事業を担当するホセ・ムニョス副社長が務める。

*内容を追加して再送します。

(白木真紀 編集:山川薫)

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