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資源国通貨やユーロ上昇、リスク選好高まり円続落=NY市場

4月19日、終盤のニューヨーク外為市場では、原油高に伴うリスク選好の高まりを受け、ドルが資源国通貨に対して下落した。写真はユーロ紙幣、2014年3月ベルリンで撮影(2016年 ロイター/Tobias Schwarz)
[ニューヨーク 19日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、原油高に伴うリスク選好の高まりを受け、ドルが資源国通貨に対して下落した。
3月の米住宅着工件数が低調で、米連邦準備理事会(FRB)がハト派的な政策運営姿勢を維持するとの見方が一段と強まったため、ユーロも買われた。一方で安全通貨とされる円は対ドルで続落した。
豪ドル/米ドル
アナリストによると、クウェートで石油労働者のストライキが続き、原油生産量が減少したことが原油価格と資源国通貨を押し上げた。中国の経済成長をめぐる懸念が和らぎ、リスク選好ムードを助長した面もあった。
マッコーリー・グループ・リミテッド(ニューヨーク)のグローバル金利・通貨ストラテジスト、ティエリー・アルバート・ウィズマン氏は「市場参加者の経済成長見通しに関する安心感が幾分増しつつある」と述べた。
ユーロ/ドル
朝方発表された3月の米住宅着工件数は、年率換算で前月比8.8%減の108万9000戸と昨年10月以来の低水準に落ち込んだ。ウェルス・ファーゴ・セキュリティーズ(ニューヨーク)の通貨ストラテジスト、エリック・ビロリア氏はこれについて「FRBのより緩やかな利上げを後押しする」と述べた。同氏によると、欧州中央銀行(ECB)が21日の理事会で追加緩和を打ち出さないとの観測も、ユーロ高/ドル安要因になった。
*内容を追加しました。
ドル/円 NY終値 109.17/109.23
始値 109.35
高値 109.49
安値 109.00
ユーロ/ドル NY終値 1.1356/1.1360
始値 1.1331
高値 1.1385
安値 1.1329