コラム

社長が好む正しい残業とは──どうせ残業するなら社長に気に入られるやり方をしよう

2018年08月31日(金)18時00分

残業はゼロにすればいい、と思ったら大間違い djedzura-iStock.djedzura-iStock.

<できる経営者は真剣に長時間労働の削減に取り組んでいる。だが、定時に帰ってばかり、というのはダメ社員。どうすればいい?>

仕事と生活の調和「ワークライフバランス」を考えたとき、残業は大きな問題です。私は残業のことを、プロ野球でいうところの「延長戦」だと考えており、毎日残業している人は、毎日「延長戦」をやっているようだと指摘することもあります。労働条件の悪い「ブラック企業」とレッテルを貼られる前に、不毛な残業は一掃しましょう。

私は現場へ入って、目標を絶対達成させるコンサルタントです。

目標を絶対達成させるには、これまでの仕事のやり方をリセットし、試行錯誤を繰り返しながら新しいことにチャレンジしてもらう時間的余裕をつくる必要があります。

何か新しいことをするたびに労働時間が増えては現場の士気が下がるからです。したがって、私たちが現場に入るとき、本気で残業を減らしてもらいます。

これまでの経験上、残業を減らすには、業務分析、業務棚卸し、ダンドリ技術など......は二の次。テクニックを使っても、ほとんどの組織では残業を減らすことができません。

なぜなら残業問題は「文化」だからです。どんなに高等なノウハウやテクニックを紹介し、実践してもらおうと思っても、

・残業しても許される「空気」

・残業したほうが頑張っていると評価される「空気」

・残業するのが「あたりまえ」だと信じて疑わない「空気」

が組織にある限り、残業は減らないのです。残業ゼロにしたい、残業を減らしたいと口にはしていても、実際にはその「空気」が許さない。残業を削減させるためには、組織風土そのものを変えなければならないと肝に銘じましょう。

惰性の残業は見ればわかる

昨今、多くの企業が残業削減に取り組んでいます。とりわけ経営者は、強い危機感をもって長時間労働を是正してもらいたいと考えています。とはいえ「1年間残業ゼロ」にすることは現実的ではありません。残業しなければならないときにも定時退社するような社員ばかりでは困るのです。

やるときはやる。やらないときはやらない。......この姿勢が社長が好む残業のやり方です。

社長は現場をくまなく見つめることができないため、1カ月などの単位で日々の残業状況をチェックするぐらいしかできません。しかし、時系列で残業状況を追っていくだけで、正しい残業のやり方と、正しくない残業のやり方とを区別することができます。

社長が好まない残業をしている人は、毎日のように夜9時まで残っている、たまに夕方6時半に退社しているときがあると思っていたら、その日は飲み会だった。......このような人。

仕事が終わっていても夜9時までいますし、仕事が終わらなくても夜9時になったら帰る人です。仕事の量に関係なく、明らかに組織の空気に振り回されている人だと言えるでしょう。残業している割には仕事を処理する量も少なく、やり切る習慣がありません。

プロフィール

横山信弘

アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役社長。現場に入り、目標を絶対達成させるコンサルタント。全国でネット中継するモンスター朝会「絶対達成社長の会」発起人。「横山信弘のメルマガ草創花伝」は3.5万人の企業経営者、管理者が購読する。『絶対達成マインドのつくり方』『営業目標を絶対達成する』『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者。著書はすべて、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。年間100回以上の講演、セミナーをこなす。ロジカルな技術、メソッドを激しく情熱的に伝えるセミナーパフォーマンスが最大の売り。最新刊は『自分を強くする』。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、ベネズエラ安定化・復興へ3段階計画 国務長官が

ビジネス

米ワーナー、パラマウントの買収修正案拒否 取締役会

ワールド

米、ベネズエラ制裁を選択的解除へ 選挙日程発表は時

ワールド

機関投資家の一戸建て住宅購入禁止へ、トランプ氏が表
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 5
    日本も他人事じゃない? デジタル先進国デンマークが…
  • 6
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 7
    公開されたエプスタイン疑惑の写真に「元大統領」が…
  • 8
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び…
  • 9
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 10
    衛星画像で見る「消し炭」の軍事施設...ベネズエラで…
  • 1
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙」は抑止かそれとも無能?
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 9
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 10
    感じのいい人が「寒いですね」にチョイ足ししている…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story