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平野美紀|オーストラリア

世界で最も凶暴で危険な殺人アリ、ブルドッグアリの恐るべき生態

ブルドックアリにやられた時の応急処置

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蜘蛛を巣へ引きずり込もうとするブルドッグアリ。(Credit:Ken Griffiths-iStock)

もし、ブルドッグアリをはじめとする、キバハリアリにやられたら、すぐに振り払うこと。そしてまずは、流水で勢いよく患部を洗い流し、5分以上経っても体調に変化がみられなければ、そのまましばらく冷やした後、石鹸を使って患部とその周辺をきれいに洗ってから消毒し、氷などで冷やし続けるといい。すぐにこれらを行うことで、痛みや痒みを長引かせずに済む。

ただし、攻撃を受けた直後に、患部が真っ赤に腫れたり、気分が悪くなる、または、頭が痛くなるなどの体調の変化を感じたり、アレルギー反応が起きた場合は、すぐに病院へ。

オーストラリアには、かわいい動物も多いが、危険な生き物も多い。そこにどんな生き物が生息しているかを予め知っておけば、慌てずに対処できるはずだ。知っているのと知らないのでは、生死を分けることもあるかもしれない。これはマジで...

我が家の裏庭にブルドッグアリが生息していることはわかっていたので、比較的落ち着いて対処でき、一瞬、噛みつかれただけで毒針を注入されずに済んだが、あの猛烈な痛みは二度と経験したくないと、つくづく思う。

でも我が家では駆除しないことに決めている。彼らもここの住人(人ではないが)なのだから。自然との共存は苦労もあるが、楽しいことのほうが多いから、たまに痛い目に遭ってもくじけないのが肝心なのだ(笑)。〈了〉

 

Profile

著者プロフィール
平野美紀

6年半暮らしたロンドンからシドニーへ移住。在英時代より雑誌への執筆を開始し、渡豪後は旅行を中心にジャーナリスト/ライターとして各種メディアへの執筆及びラジオやテレビへレポート出演する傍ら、情報サイト「オーストラリア NOW!」 の運営や取材撮影メディアコーディネーターもこなす。豪野生動物関連資格保有。在豪23年目。

Twitter:@mikihirano

個人ブログ On Time:http://tabimag.com/blog/

メディアコーディネーター・ブログ:https://waveplanning.net/category/blog/

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