コラム

若い世田谷にも押し寄せる高齢化の波

2019年03月13日(水)16時30分

◆外国人労働者ばかりの空き家の解体現場


2_190302027.jpg

桜上水

少子高齢化に伴う問題で今最も顕在化しているのが、人手不足だ。2019年は、本格的な移民の受け入れが始まる年でもある。既に東京は、ニューヨークやロンドンのような多国籍都市の様相になりつつあるが、ビジネス街や観光地はもとより、コンビニやファストフードの店員だけでなく、土木工事などのいわゆるブルーカラーの現場にも外国人の姿が目立つようになった。

特に住宅の解体工事に従事する人たちは、中東やアフリカからの労働者が多いようだ。桜上水の先の線路沿いの空き家の解体現場では、中東系の外国人ばかりの解体業者が残骸をトラックに積んでいた。

最近、同じような風景をあちこちで目にする。日本人が少なくって空き家が増え、それを外国人が壊すというサイクルが成立しつつあるのか。そして、取り壊した後の土地はどうなっていくのか。都心や駅前のタワーマンションへ日本人の富裕層が移動する一方で、移民のコミュニティに取って代わる郊外住宅地が増えていくかもしれない。

2_190302029.jpg

桜上水

◆ついに23区を脱出!

桜上水から八幡山へと京王線沿いを歩き、老犬を乳母車に載せたおばあさんと少し立ち話をした後、京王線と甲州街道から南へ外れるルートを取ることにした。「八幡山に八幡がある山はあるのか」という疑問が頭をよぎり、ググった結果、地名の由来である八幡社を南方に見つけ、参拝したかったからだ。

この旅を始めるにあたって、「スマートフォンで情報収集はしない」という縛りを入れようかとも思ったのだが、それはそれで逆に自由度を縛るだろう。こんな感じで、ちょっとした思いつきから展開が変わっていく旅も面白い。

2_190302036.jpg

上北沢

2_190302045.jpg

八幡山

地名の由来となった割には慎ましい佇まいの八幡さまで小休止した後、環八を渡り、23区のラストスパートに入る。上祖師谷から、車通りが多いのに歩道がない狭苦しい道(都道118号線)をしばらく歩いて調布市に突入。2回目の後半でついに23区脱出となった。

2_190302048.jpg

八幡山八幡社

2_190302065.jpg

世田谷区上祖師谷

プロフィール

内村コースケ

1970年ビルマ(現ミャンマー)生まれ。外交官だった父の転勤で少年時代をカナダとイギリスで過ごした。早稲田大学第一文学部卒業後、中日新聞の地方支局と社会部で記者を経験。かねてから希望していたカメラマン職に転じ、同東京本社(東京新聞)写真部でアフガン紛争などの撮影に従事した。2005年よりフリーとなり、「書けて撮れる」フォトジャーナリストとして、海外ニュース、帰国子女教育、地方移住、ペット・動物愛護問題などをテーマに執筆・撮影活動をしている。日本写真家協会(JPS)会員

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ、パイプライン復旧支援受け入れ 原油供給

ビジネス

AI投資加速でハイパースケーラー債発行拡大へ、アマ

ワールド

タイ憲法裁、総選挙投票用紙の合法性に異議唱える申し

ワールド

米、「麻薬密輸船」攻撃で157人殺害 国防総省高官
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 2
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 3
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在の価値でどれくらい? 誰が何のために埋めた?
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 6
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 9
    モジタバの最高指導者就任は国民への「最大の侮辱」.…
  • 10
    「危険な距離まで...」豪ヘリに中国海軍ヘリが異常接…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 3
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 6
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 10
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story